よく聞く貿易用語 バンニングとデバンニングとは
この記事は2024年2月26日に更新されました。
貿易関係でよく見聞きするバンニングとデバンニングという用語。
みなさんはその意味をご存知ですか?
この二つの言葉の意味と違い、その注意点について簡単に解説していきます!
バンニングとデバンニングとは
バンニングとはコンテナに荷物を詰める作業を、デバンニングとはコンテナから荷物を取り出す作業を指します。
荷主または代理人が直接行う場合と、船会社の委託を受けた港湾運送業者が行う場合との2パターンがあります。
バンニングにあたっては、貨物の数量、重量、大きさなどを確認するレポートと、それらを計算したコンテナ内の積み付け図が作成されます。
従来は港湾地区に貨物を輸送しそこで作業を行っていましたが、現在では自社工場で輸入通関を済ませて直接バンニングを行う場合も多いです。
この自社工場でバンニングを行うことを工場バンニングと言います。
荷物が目的地に着いたら、コンテナの扉を開ける際にシールを見て書類に記載されているものと合っているか確認し、デバンニング作業に移ります。
形状が同じ物であれば、バンニングとデバンニングの料金は1個当たり一律でそれぞれが同じ料金が課せられることが大半です。
このバンニングとデバンニングにかかる作業料を、総称して荷役料と呼びます。
デバンニング・バンニングを行う際の注意点
例えばバンニング作業では、貿易に使用される木材梱包材などがきちんと熱処理されていること、それを証明するスタンプが捺印されていることが国際検疫基準によって決まっています。
また、商品に傷がついては元も子もないため、作業の際には壊れやすい物の固定の仕方や梱包方法を変えたり、積み方に気を付けたりする必要があります。
こうしたコンテナでの作業は、トラックなどでの作業よりも手間がかかります。
長時間になってしまうと待機料が発生する場合があるため、慎重かつ迅速なデバンニング作業を行ってもらえるような信頼のおける業者にお願いしましょう。
仮に輸出入時に貨物にダメージが発生してしまった場合の対処方法については、こちらの記事にて取り上げています。
興味のある方はぜひご覧ください。