物流用語のEMSとは?発送までの流れと料金や追跡の確認方法を解説!

物流用語のEMSとは?発送までの流れと料金や追跡の確認方法を解説!

この記事は2023年11月10日に更新されました。

海外との貿易で使われるEMSについて、準備から発送、追跡までの流れを簡単にまとめてみました。
初めて利用される方はもちろん、流れを確認したい方はぜひご覧ください。

EMSとは

EMS(国際スピード郵便)は、物品や書類を海外発送するための国際航空便の一つです。
海外企業との商談において、商品サンプルや書類の送付が必要な際に使われます。
基本的には国内向け発送の手続きと変わらず、必要な書類の準備、EMSラベルの記入方法、発送できない商品ジャンルに気を付けていれば、簡単に海外発送することができます。

EMSで海外発送するまでの流れ

1. 梱包する前に海外発送が可能な物品か確認する

郵便局での手続きに行く前に、まずは物品についての確認です。
国際郵便では、法律や条約によって取り扱えず、そもそも発送することができない物品があります。
郵便局でも確認されるため、送る直前になって気付いたり、送った後に返送されてしまったりしないよう、事前に確認しておきましょう。

以下が日本郵便トップ(https://www.post.japanpost.jp/int/use/restriction/index.html)にて記載されている、国際郵便として引き受けられない危険物です。

・火薬類
・ガス類
・引火性液体
・可燃性固体、自然発火性物質、水と接触すると引火性ガスを発生する物質
・酸化性物質および有機過酸化物
・毒物および伝染性の物質
・放射性物質
・腐食性物質
・環境有害物質を含むその他の有害物質および物品

例えば、スプレー缶や香水、マニキュアやモバイルバッテリーといったものも当てはまります。

2. 郵便局で荷物の発送先と料金を確認する

ここからが郵便局での手続きです。
EMSでの海外発送をお願いすると、発送先の確認と荷物の重量測定があります。
国内向け発送と同じように、荷物の重量によって料金が変わります。
料金やかかる日数は、事前に以下の日本郵便のHPでも計算することができます。

3. EMSラベルを記入する

上記の手続きが終わるとEMSラベルを渡されます。
アルファベット、または各宛先国で使用される言語で、大きく分けて3つの項目を記入していきます。

EMS

①FROM(ご依頼主)
・受付年月日
・氏名
・住所
・郵便番号
・電話番号、FAX番号

②TO(お届け先)
・氏名
・住所
・都市名
・郵便番号
・国名
・電話番号、FAX番号

③内容品の詳細な記載
・内容品名
・HSコード(国際貿易商品の名称及び分類を世界的に統一する目的のために作られたコード番号)
HSコードの調べ方についてはこちら ※日本関税協会より
・内容品の原産国
・内容品の個数
・正味重量
・内容品の価格
・贈物or商品or身のまわり品のチェック項目
・商品見本orその他or書類のチェック項目
・日本円換算合計(円)

※国、地域によっては別途税関告知書とインボイスが必要になります。
下記リンクから確認する事が出来ます。

インボイスの作成法については、こちらの記事をご覧下さい。

海外輸出入で必要な5種類のインボイスの違いを徹底解説

4. 料金を支払う

商品の梱包とEMSラベルの記入後、郵便局の窓口で商品の送り先と重量に基づいた料金を支払います。

ここで、海外発送後、EMSラベルの問い合わせ番号を送り先の海外企業に伝えておくと商品の配送状況の追跡をすることができます。
私たちは、必ず発送後に下記の文章を添付し、海外企業へ報告しております。

I’ve sent the item to you.
You can check status of EMS.

Item Number:0000000000000

まとめ

EMSを利用すると、数日から1週間以内に届けることが可能です。
手続きを覚えてしまえば容易に発送することができますので、ぜひ利用してみて下さい。

以下の記事ではクーリエとの違いについて解説しています。合わせてご覧ください。

《海外発送》EMSとクーリエの違いって?

セカイコネクトアカデミーオンライン

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