現地の人に聞いた!シンガポールの小売店・百貨店を大衆目線から格付けしてみた

世界一物価が高い国と言われているシンガポールには様々な小売店・百貨店が立ち並んでいます。
・化粧品を買いたい
・洋服を買いたい
・食品を買いたい…
シンガポールの人達の欲求を満たしている場所は果たしてどこなのか?
シンガポールの街中で20人にインタビューし大衆目線で一般的に足を運ぶところを尋ねて統計を取り、グラフにして下記にまとめました。
*シンガポールの中心街オーチャードで行いました。
目次
シンガポール小売店・百貨店格付けランキング
縦軸の上が高価格、下が低価格、横軸の左がマス(大衆向け)、右がプロフェッショナルとなっている。
小売店(ドラッグストア・コスメストア)
まず小売店(ドラッグストア・コスメストア)から見ていきましょう。
緑色の「W」はWatsonsのロゴでやguardian、sasaなど多くの人に親しまれている大衆向けのドラッグストアやコスメストアがこのポイントに集中しています。
価格にはそんなに違いはなく、それぞれの色を推して展開をしています。
Watsons
インタビューした中でも現地の人が一番足を運ぶと言っていたのが”Watsons“。
シンガポール最大規模のドラッグストアチェーンで日本でおなじみのDHC商品も取り扱っています。
お手頃なワトソンズのオリジナル商品や、日本のヘアケアコスメなども多く見られます。
ドラッグストアとコスメストアを合わせたような品揃えで展開しており、大衆から高い支持を得ています。
guardian
オレンジの看板が目立つ”guardian“はシンガポール最大規模の薬局チェーンです。
店内には薬剤師さんも常駐しており、サプリメントや薬を中心に展開していますが品揃えはwatsonsとそんなに変わりません。
入ってすぐにプチプラ化粧品コーナーがあるのもwatsonsと共通しています。
Sasa
シンガポールに数店舗ある、香港発のコスメショップ”Sasa“。
ローカルのコスメから日本のものや海外の輸入品までありますが、特にアイラッシュやマスクを多く取り揃えています。
オリジナル商品も多く手頃な価格でコスメ商品を買うことができます。
大手百貨店・デパート
次に大手百貨店・デパートを見ていきましょう。
「髙」はTakashimayaのロゴで、Tangs、Robinsons、Paragonなどの大手百貨店・デパートがこのポジションに集中しています。
大衆向けですが、少し高級な印象の様です。
Tangs
*写真は2号店
シンガポールの人にこの国のデパートは?と尋ねたら必ず返ってきたのが”タングス (Tangs)” 。
シンガポール初のデパート・タングス・オーチャードは1932年創業し、シンガポールに本社を置き、シンガポールとマレーシアに展開しています。コスメブランドや流行のファッションが充実していることから、おしゃれに敏感な地元の人たちに絶大な人気を誇っています。メンズ、レディース共にバランスよく扱っている印象を受けます。
Takashimaya
今やシンガポールのランドマークとなり高級ブランドからローカルブランド、日本製品など何でも揃うショッピングセンターの”高島屋(Takashimaya)“。
ファッション衣料からフードまで取り揃えており、困ったら高島屋に行くという声もあり、絶大な支持を得ています。
日本食が多くあるのもシンガポール人には足を運ぶ理由になっているようです。
Robinsons
2013年にオープンし女性向けの高級ブランドやコスメ、キッチングッズなどが揃う”Robinsons“。
ファッションに特化したデパートとなっており、男性客よりも女性客が目に付きます。
Paragon
GucciやPradaなどの高級ブランド店が1階にズラリと並ぶラグジュアリーなショッピングモール”Paragon“。
また、飲食店や子供用品も充実しており、上階には美容整形、歯科、放射線科、婦人科、小児科などの医療施設もあります。百貨店・デパートの中でも少し高級な印象があります。
高級コスメショップ
それでは高級コスメショップを見てみましょう。
「Sephora」は高級路線で大衆より少し上の層をターゲットにしている感があります。
Sephora
世界各地のコスメティックブランドを取りそろえ、独自のブランドも展開している”Sephora“。
割高ですが、広々とした店内で商品をじっくり手に取って見ることができ足を運ぶ女性客が後を絶ちません。
マス(大衆)向け百貨店
マス(大衆)向け百貨店は比較的大衆向けで、価格も中価格となっていて手の届きやすいところにあります。
「Tokyu hands」は百貨店の中でも大衆向けで少しリーズナブルなのが特長です。
Tokyu hands
出典:東洋経済
日本ではおなじみの百貨店”Tokyu hands“。
日本で人気・話題の商品や、「高品質」「安心・信頼」の日本製商品も取り揃えており、オーチャード店では、客層が若いという想定から、品ぞろえにも工夫を加えてハロウィンやクリスマスといったイベントごとにターゲットを若者向けにしています。
マス(大衆)向け格安小売店
マス(大衆)向け格安小売店は完全にターゲットを大衆にし、格安の商品を提供しています。
インタビューをしたシンガポール人達も「ダイソー(Daiso)」はよく行くと言っていました。
Daiso
100円ショップの”ダイソー(Daiso)“は現地では2ダラーショップと呼ばれており、2ドルで日用雑貨の全てを買えるので現地の人には欠かせないショップとなっています。
特にコスメとキッチン用品、食品が人気でほとんどが日本語表記にも関わらず、買われています。
マス(大衆)とプロフェッショナルの中間
「BHG」はマス(大衆)とプロフェッショナルの中間は大衆からもプロフェッショナルからもどちらからも指示があり価格もお手頃で一番バランスがいいです。
全ての消費者から平均的に支持を得るというのは非常に難しい事であると考えられます。
BHG
出典:centurysquare
「Be Here for Good things」 の頭文字をとったデパート”BHG“。
ローカルのデパートではあるが根強い支持があり、ファッション衣料品の店”ALT”も出店してより大衆に近い存在になっています。
まとめ
現地の人から見た小売店・百貨店格付けランキングはいかがだったでしょうか。
各ショップの詳細についてはまた次の機会に詳しくご紹介いたします。
日系だと
・高島屋
・東急ハンズ
・ダイソー
が名を連ねていました。よほど地域に浸透していることが伺えます。
しかし、このインタビュー時に実は店舗ではなくオンラインで購入するという方が半数を占めていました。
ワンクリックで化粧品や洋服を購入できてしまう便利さが大衆に受けているようです。
シンガポールで流行っているECサイトはまた次回ご紹介します。