海外市場情報を手に入れる #セカイコネクトアカデミー 4-1.2
いざ海外進出をしようとした際に、「海外の情報がわからない」と悩まれたことはありませんか?
シンガポールや香港において、100人とすれ違えば60人ほどが外国人である中、日本ではなんと2.5人ほどに過ぎないとされており、他国の情報は非常に入りにくい環境だと言えるでしょう。
そんな日本において、海外市場の情報を集約でき、より良い提案につなげていく便利なツールをご紹介します。
前回までの投稿では営業資料の作成方法についてお伝えしていますので、そちらもぜひご覧ください。
目次
そもそもなぜ海外市場の情報が必要なのか
さて、そもそもなぜ海外進出にあたって市場の情報が必要なのでしょうか。
例えば海外の小売店と取引をする際、店舗数が多いお店ほど商品を陳列してもらいたくなりますよね。取引あたりの金額が多くなって、売り上げの向上にもつながるでしょう。
しかしここで、消費者からのイメージという新しい情報が加わったとします。
店舗数が多いお店に対しては「安売り屋さんでよく商品が入れ替わる」という声があれば、みなさんの商品も短期間で陳列されなくなる可能性があります。
一方で店舗数が少なくても「接客重視のプロ仕様だ」という声があれば、商品の定着率は高く、結果として長期的な売り上げの維持が見込めます。
したがって、様々な情報を組み合わせながら市場を見極める必要があるのです。
あったら便利な2種類の情報
弊社でも活用する海外マーケット情報は、大きく分けて以下の2種類あります。
マクロ情報
・人口
・GDP
・一人当たり給与
・輸出入金額 など
ミクロ情報
・競合商品価格
・小売店店舗名
・小売店店舗の商品陳列写真
・消費者アンケート など
これらの情報は調査会社でも収集可能ではありますが、コストと労力がかかってしまいます。
そこで、低コスト・労力でも利用できる便利なツールをご紹介していきます。
海外のマクロ情報収集ツール3選
ジェトロ
国が関与しながら運営しているため、国家間の協定などに一番詳しいツールです。
したがって、売るまでのマーケティング段階というよりも売れた後の「本当に取引できるのか」という段階で問い合わせをすると、スムーズに進められます。
グローバルノート
あらゆる国が出しているGDPや人口といった統計はもちろん、タクシーやトイレの数という様々なカテゴリのニッチな統計までまとめられています。
月数百円で登録しておくと、何か大きな情報を調べたいといった際に必要な情報が必ず手に入ります。
OEC
無料で各国の輸出入の統計データを確認できます。
業種や商品ごとにどこからどこへ流通しているのか見られるため、みなさんが参入しようとしている市場へのいきやすさや過去実績がわかります。
シンプルでわかりやすいユーザビリティもおすすめポイントの一つです。
海外のミクロ情報収集ツール4選
Googleトレンド
マクロ情報の取得も可能ですが、Google内での検索回数(ボリューム数)が確認できるため、トレンドの推移といったミクロ情報の取得に長けています。
例えば日本の食べ物の固有名詞を検索にかけることで、世界のどの地域で注目されているのかを可視化できます。
D&B海外企業調査レポート
先方企業と安心して取引できるのかという与信管理を、会計基準などが異なる海外企業についても調査してもらえるツールです。
資本関係や売上・利益の確認といった会計情報を得たい場合は、ぜひ利用してみてください。
KOMPASS
EUを中心に営業対象先を探したい際に、業種・業態・エリアを入れると現地企業の一覧が出てきます。
有料・無料会員がありますが、上記でも挙げたジェトロ本部のビジネスデータコーナーにて利用可能ですので、気になる方はまずはそちらに訪れてみることをおすすめします。
Dollar street
例えば「アジアの低所得者層のキッチン」というように国や所得、商品などをセグメントすると、その様子の写真が無料で見られます。
どのようなメーカーの商品を利用しているのかリアルなイメージがしやすいため、対象の層にどのようにアプローチするのか考えやすくなります。
海外市場情報の手に入れ方
みなさんが欲しい情報を手に入れられそうなツールはありましたでしょうか。
その他にも、例えばSNSで現地語に合わせてハッシュタグ検索をしたり、海外のフリーランスプラットフォームを利用したりすると、より細かい情報を得ることができます。
このように、日本は海外市場を手に入れにくい環境ではありますが、ツールはたくさん存在しています。
適切な情報を活用し、より良い海外進出の一歩を踏み出しましょう!
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