WTOセーフガード委員会は9月10日、エジプト政府からの申し立てにより、同国に輸入される熱間圧延鋼板(HRC/HRFS)に対し、原産国にかかわらず、CIF価格の13.6%の暫定セーフガード関税が一律に課されると通知した。


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コネ姉さん:エジプト政府が熱間圧延鋼板(HRC)に13.6%の暫定セーフガード関税を導入しましたの。2026年4月まで全輸入国一律で適用ですわ。
セカくん:おおっと、一律ってことは、日本製にも関税がかかるってことっすよね?日本の輸出量って少ないのに、ちょっと理不尽じゃないっすか?
ボス:ふむ、WTOセーフガードは“原産国を問わず”が原則だからな。とはいえ、実際の影響は小さくても象徴的な問題だ。
コネ姉さん:そうなんですの。日本企業も「現地で製造されていない製品のHSコードを除外してほしい」と政府に働きかける方針ですわ。
セカくん:なるほど。エジプトって高炉がなくて電炉しかないから、高品質な鋼板は輸入頼みっすよね?
コネ姉さん:その通りですわ。だから今回の措置で、自動車・家電・建設業など、国内産業全体のコスト上昇が懸念されていますの。
ボス:内需保護のつもりが、結局は製造業全体の負担増になりかねんな。
コネ姉さん:ええ。しかもEUもエジプト産鋼板にアンチダンピング関税を課していて、貿易関係が複雑化してますの。
セカくん:EUとエジプト、そして日本も巻き込まれて…鉄鋼の“関税ドミノ”状態っすね!
ボス:ふむ、保護主義の再燃というやつか。世界的な素材サプライチェーンにも波及しかねん。
コネ姉さん:まさに「貿易防衛措置の連鎖」ですわ。エジプト国内産業の競争力強化が追いついていないのが根本問題ですの。
セカくん:キーワードは「セーフガード」「アンチダンピング」「供給コスト上昇」っすね!製造業にとっては厳しい局面っす!
コネ姉さん:その通り。短期的には国内保護でも、長期的には投資と産業構造改革が鍵。エジプトは今、“産業立国か保護経済か”の岐路に立っていますわね。