4月の米地区連銀報告、BtoB取引を中心に関税コストの転嫁が始まる

4月の米地区連銀報告、BtoB取引を中心に関税コストの転嫁が始まる

米国連邦準備制度理事会(FRB)は4月23日、2025年4月の地区連銀経済報告(ベージュブック)を発表した。2025年2月25日~4月14日のデータに基づく。全体概況は、「前回からほとんど変化しなかった」としたが、「通商政策をめぐる不確実性は全体に広がっている」と指摘した。また、関税引き上げの影響により、見通しについても「いくつかの地区では大幅に悪化した」とした。

引用元 JETRO:ビジネス短信

コネ姉さん:FRBのベージュブックによると、アメリカ経済は全体的に「横ばい」だけど、通商政策への不確実性が広がっていて、一部では先行きがかなり悪化している様子ですわね。関税の影響がじわじわ出てきていますわ。

セカくん:えっ、関税でそんなに影響出るんすか?特にどの分野が厳しいんすか?

コネ姉さん:主に製造業と小売、飲食などのBtoC向け企業が厳しいですわ。コストは上がるのに、消費が冷えて価格転嫁できない企業が増えているんですのよ。

ボス:ふむ…駆け込み需要で自動車は売れてるってのは意外だな。みんな今のうちに買っとけって動きか?

コネ姉さん:その通りですわ。関税が上がる前に買っておこうとする動きが出ていますの。でもそれが終われば、反動で販売が落ち込む可能性もあるんですのよ。

セカくん:労働市場も少し弱含みっぽいっすね。レイオフも出てきてるってやばくないっすか?

コネ姉さん:まだ大規模ではないけど、特に中小企業や派遣社員に影響が出始めてますわ。採用抑制からレイオフに切り替える動きが広がるかが要注意ポイントですの。

ボス:物価はどうなんだ?インフレは落ち着いてきたんじゃなかったのか?

コネ姉さん:全地区で物価は上昇傾向ですわ。特に鉄鋼・アルミ・食品・機械など、中国からの輸入品の価格が関税で上がっていて、BtoB取引を中心に影響が大きいですの。

セカくん:BtoBで価格上がって、BtoCで値上げできない…それって企業にはかなりキツいっすね!

コネ姉さん:そうですわ。結果的に利益率が圧迫されて、投資や雇用にも影響してくる可能性がありますの。今後半年は警戒が必要ですわね。

ボス:割引イベントを取りやめる飲食店もあるって話もあったな。客離れが心配だな…

コネ姉さん:まさに、価格を上げられない分、キャンペーンも中止せざるを得ない企業が出てきていますの。特に中小の外食産業には厳しい局面ですわ。

セカくん:これってやっぱトランプ政権のベースライン関税の影響がじわじわ出てるってことっすよね?

コネ姉さん:はい、3月・4月に発動された関税の影響が今まさに表れ始めていて、夏以降はさらに影響が深まる可能性もありますのよ。

ボス:ふむ…一時的なものかと思ってたが、こうなると中小企業は対応が難しいな。なんとか乗り切ってほしいもんだ。

コネ姉さん:今後は政策の方向性次第ですわ。柔軟に対応できる企業体制と、政府の経済支援策がカギになりますわね!

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