EU首脳、域内防衛協力の拡大で一致、欧州委員長は米国の追加関税に断固とした対応強調

EU首脳、域内防衛協力の拡大で一致、欧州委員長は米国の追加関税に断固とした対応強調

欧州理事会(EU首脳会議)は2月3日、EUとしては初となる防衛のみに特化した非公式会合をブリュッセルで開催した。非公式会合であることから、総括は採択されなかったものの、欧州理事会のアントニオ・コスタ常任議長は会合後、EUと加盟国が議論しているのは、防衛力強化の是非ではなく、その方法だとし、早急に議論を進める方針を強調した。

引用元 JETRO:ビジネス短信

セカくん: EU初の防衛特化会合って、めちゃくちゃ重要な動きっすね!軍事品の生産拡大やミサイル防衛システムの配備が議論されたってことは、EUが本格的に独自の防衛力を強化しようとしてるんすか?

コネ姉さん: そうね。これまでEUの安全保障はNATOが中心だったけど、最近はロシアの脅威や米国の姿勢の変化を受けて、「自前の防衛力を強化しよう」という意識が強まっているの。特にミサイル防衛や弾薬の製造は喫緊の課題だから、具体的なアクションに踏み切る可能性が高いわ。

ボス: ふむ…でも、防衛費を増やすとなると、財政の問題もあるんじゃないか?すでに多くの国が財政赤字らしいが、そんな中で本当に大規模な軍事投資ができるのか?

コネ姉さん: そこが課題ね。EUは財政規律を改正したばかりだけど、加盟国が防衛費を増やせるように柔軟な運用を検討する方針よ。でも、例えばポーランドやギリシャが提案している「EU全体でのミサイル防衛システムの資金調達」は、ドイツなどが反対しているから、すぐには決まらなさそうね。

セカくん: 防衛費の増額に国ごとに温度差があるんすね。EUって経済的にはまとまってるけど、防衛面ではまだ意見が割れがちっすよね?

コネ姉さん: その通りよ。EUは経済統合は進んでいるけど、防衛に関しては各国の立場が違うの。例えば、ロシアの脅威を強く感じている東欧諸国は防衛力強化に積極的だけど、ドイツやフランスは慎重な姿勢をとっているわ。

ボス: ふむ…それにしても、アメリカとの関係はどうなるんだ?NATOは大事にすると言っているが、トランプ氏が関税を課すとか言ってるんだろ?

コネ姉さん: そこも大きなポイントね。EUはアメリカを「友人であり、同盟国」と言いつつも、貿易問題では対立の火種があるの。フォン・デア・ライエン委員長も「不公平な追加関税には断固対応する」と発言しているから、今後の米EU関係は緊張するかもしれないわ。

セカくん: 防衛と経済が絡むと、外交も難しくなりそうっすね。EUとしてはアメリカと協力したいけど、一方的な負担増や関税には反発するって感じっすね?

ボス: ふむ…結局のところ、EUはアメリカとの関係を維持しつつも、独自の防衛力も強化したいというわけだな。ただ、資金の問題や加盟国間の意見の違いをどう乗り越えるかが鍵になりそうだ。

コネ姉さん: そうね。EUが本当に独自の防衛体制を築けるのか、今後の動きに注目ね。特に、ミサイル防衛や軍事品の生産拡大が具体化するかどうかがポイントになりそうよ!

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