英国政府は、2027年4月からのリサイクルマーク表示の義務化を目指して2024年5月1日に規則の草案をWTO/TBT通報していたが、今期の議会に提出した「2024年生産者責任義務(包装および包装廃棄物)規則」には、リサイクルマーク表示の義務化が盛り込まれなかった。

米国の電子商取引(EC)市場は順調に成長してきたが、トランプ関税と貿易を巡る景気の不透明感が消費者の購買行動に変化をもたらしている。米コンサルティング企業アリックス・パートナーズは7月1日、全米の成人1,100人を対象に […]
シンガポールで自動運転車(AV)や電気自動車(EV)、公共交通などの都市モビリティに関する国際会議・展示会「シンガポール都市モビリティ週間(SUMW)」が2026年11月4~6日に初めて開催されることが決まった。SUMW […]
米国のドナルド・トランプ大統領は6月30日、シリアに対する制裁を解除する大統領令を発表した。同日、ファクトシートも発表した。バッシャール・アル・アサド前政権の崩壊後、アフメド・アル・シャラア大統領率いる新シリア政府が講じ […]
Copyright © セカイコネクト
コネ姉さん:今回のテーマは、英国のリサイクルマーク表示の義務化が見送られた件ね。本来、2027年4月からの義務化を目指していたけど、今回成立した「2024年生産者責任義務規則」には含まれなかったの。
セカくん:えっ、なんで見送られたんすか?環境にとって重要な取り組みじゃないんすか?
コネ姉さん:そうね。食品業界誌によれば、EU側から「欧州のラベル表示計画と調和していない」との指摘があったことが大きな理由よ。英国政府はその意見を受け入れて見送りを決めたみたい。
ボス:ふむ…英国はEUを離脱したが、それでもEUのルールとの調和が必要なのか?
コネ姉さん:英国がEU離脱後に結んだ「ウィンザーフレームワーク」による制約が影響しているわね。このフレームワークは北アイルランドでの取引を円滑にするためのもので、EUの規則と矛盾する政策を避ける必要があるの。
セカくん:じゃあ、リサイクルマークの義務化が見送られても、他の環境対策は進んでるんすか?
コネ姉さん:もちろんよ。例えば、包装廃棄物に関するデータ報告の義務はすでに始まっているし、大規模生産者への廃棄物処理費用の負担も2025年から適用される予定よ。
ボス:ふむ…その廃棄物処理費用の負担とはどういう仕組みなんだ?
コネ姉さん:EPR(拡大生産者責任)に基づく仕組みね。生産者や輸入者が包装廃棄物の処理にかかるコストを負担するの。これでリサイクルや廃棄物削減の促進を図るのよ。
セカくん:企業にとっては新たなコストっすよね。でも、環境のためには必要な取り組みなんすね。
コネ姉さん:その通り。実際、大規模生産者には2025年から具体的な費用が請求される予定よ。初年度の基本料金例も発表されているから、事前に準備を進める必要があるわ。
ボス:しかし、中小企業には負担が重すぎるのではないか?全ての生産者が対応できるのか心配だ。
コネ姉さん:確かに中小企業にとっては負担が大きいかもしれないわ。でも、対象は売上高や包装投入量の基準を超える企業だけだから、小規模な生産者は免除されるの。
セカくん:じゃあ、消費者にとっては何が変わるんすか?リサイクルにもっと参加しやすくなるんすかね?
コネ姉さん:EPRの導入でリサイクルシステムが整備されれば、消費者も簡単にリサイクルに参加できるようになるわ。企業と消費者が一緒に取り組むことで効果を高められるの。