米国のジョー・バイデン大統領は12月12日、「経済的威圧対策タスクフォース」の設置を発表した。タスクフォースは、中国を含む懸念国による経済的威圧の増加に対処するため、省庁間での取り組みを監督し、各国の潜在的な脆弱(ぜいじゃく)性を評価し、抑止を含む経済的威圧への対応策の提案を目的としている。
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コネ姉さん:バイデン大統領が12月12日に「経済的威圧対策タスクフォース」の設置を発表したわ。中国を含む懸念国による経済的威圧の増加に対処するため、省庁間の連携で戦略を監督・提案する目的があるの。
セカくん:経済的威圧って具体的に何を指すんすか?
コネ姉さん:例えば、特定国が他国に対して輸出入の制限や経済的な圧力をかけて、その国の政策や行動を変えさせようとする行為よ。中国の例だと、貿易制限や供給網への影響が挙げられるわ。
ボス:ふむ…このタスクフォースの活動内容は何なんだ?
コネ姉さん:発足から180日以内に、中国が行う経済的措置のレビューや、対応戦略、脆弱性の評価などについて報告書をまとめ、議会に提出するの。その後も1年ごとに暫定報告書を出し、最終報告書を提出するまで活動が続くのよ。
セカくん:結構本格的っすね!このタスクフォースってどの機関が関わるんすか?
コネ姉さん:17の省庁や機関が参加するのよ。国務省、財務省、国防総省、司法省などに加えて、CIAや輸出入銀行、貿易開発庁も含まれるわ。大統領補佐官(国家安全保障担当)が議長を務めるの。
ボス:ふむ…中国の経済的威圧に対抗するだけではなく、先制措置や同盟国の脆弱性も調査するのか。G7とも連携して対応するんだな。
コネ姉さん:その通りよ。G7首脳会合でも一致しているし、日本や韓国との協調も方針として示されているわ。
セカくん:もう一つ気になったんすけど、「中国検閲監視および行動タスクフォース」っていうのも設置されるんすよね?
コネ姉さん:ええ、これは中国による米国市民や企業への検閲を監視して対処するためのタスクフォースよ。こちらも発足後180日以内に最初の報告書をまとめ、その後、年次報告書を提出することになるわ。
ボス:ふむ…中国との経済的、技術的対立が一段と深まっているというわけだな。
コネ姉さん:そうね。経済的威圧への対応は多国間連携が重要だから、アメリカは同盟国との連携を強めながら対策を進める構えよ。
セカくん:これってサプライチェーンへの影響も大きそうっすね!日本企業も要注目っす!