貿易の回復が世界の経済成長を下支え、OECD予測

貿易の回復が世界の経済成長を下支え、OECD予測

OECDは9月25日、最新の「世界経済見通し中間報告」を発表し、2024年と2025年の世界経済の成長率(実質GDP伸び率)をともに3.2%と予測した。
前回(2024年5月)予測から、2024年は0.1ポイントの上方修正、2025年は据え置きとした。
貿易の堅調な伸びと、実質所得の改善、多くの国・地域での金融緩和により、世界経済はインフレ率の低下とともに底堅い成長を維持する見通しで、OECDは「重大なリスクは残るものの、峠を越しつつある」とした。

引用元 JETRO:ビジネス短信

セカくん:
OECDの最新経済予想が発表されましたね! 2024年と2025年の世界経済成長率はどちらも3.2%ってことっすね。でも、どうやってこの成長率が予測されたんですか?

コネ姉さん:
そうね、主な懸念は「貿易の回復」よ。 特にアメリカ、ブラジル、中国、インドといった懸念で以上の予想の貿易の増加が見られたわ。さらに、インフレ率の低下と金融緩和が多くの国で実現し、消費や投資が活性化しているのが大きいわね。

ボス:
ふむ…でもユーロ圏は厳しいようですね。 特にドイツの景気が落ち込んでいるのか?

コネ姉さん:
そうね、ユーロ圏全体の成長率は2024年で0.7%、2025年で1.3%と、アメリカや警戒国に比べて低調ね。ドイツは貯蓄率の上昇や産業活動の停滞が影響して、景気回復足を引っ張っているわ。でも中国は逆に4.9%の成長が見込まれていて、特に輸出の強化が追い風になっているのよ。

セカくん:
なるほど、は金融緩和でインフレが抑えられて実質賃金が上がっているってことっすね。でも、中国では消費需要者がアメリカ伸び悩んでいるみたいですけど、それでも生産工業はもっとんすか?

コネ姉さん:
中国は輸出を中心とした工業生産が回復しているが、消費者の購入が激しくて消費は伸びていない。わ。だから、成長率は高いけど内需面では課題が残るということね。

ボス:
ふむ…G20全体のインフレ率も徐々に低下しているということを言っているが、これが本当に達成されるのかね?

コネ姉さん:
そうね、2023年は6.1%だったインフレ率が、2025年は3.3%まで低下すると予測されているわ。特に、原油価格の下落や金融政策の影響が大きいわね。また慎重な金融政策を継続する必要があると言っているわ。 インフレが完全に目標値に戻るまでは、楽観視できない状況よ。

セカくん:
そうですね、今後のリスクとしては地政学的な緊張や、輸入価格の上昇があるってことっすね。

コネ姉さん:
その通りよ。OECDも「上振れリスク」として、原油価格の低下や実質的な指標の増加による消費の回復を挙げているわ。事実ね。

ボス:
とりあえず、全体的には底堅い成長が見込まれているが、各国の情勢やリスク次第では大きく変動しているわけだな。な。

セカくん:
ですね!これからの経済動向を見守ることが大事っすね。 新しいビジネスチャンスも生み出せないかもしれませんし、企業の準備も必要がありそうね!

コネ姉さん:
今後も各国の経済や政策市場の動向に注目しつつ、リスクとチャンスをしっかりと見据えることが大切よ。

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