第2四半期のGDP成長率は前期比でマイナス0.2%

第2四半期のGDP成長率は前期比でマイナス0.2%

ハンガリー中央統計局は7月30日、2024年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率を発表した(プレスリリース)。同速報値によると、前年同期比で1.3%(季節調整済み)となったものの、前期比ではマイナス0.2%だった。前期比でマイナス成長となったのは、過去2年間で4回目。中央統計局は、経済全体に大きな比重を占める工業付加価値の減少によって経済成長が鈍化したと指摘した。

引用元 JETRO:ビジネス短信

セカくん: ハンガリーの実質GDP成長率が第2四半期に前年同期比で1.3%の増加だったけど、前期比ではマイナス0.2%になったんすね。なんで成長が鈍化してるんすか?

コネ姉さん: ハンガリーの経済成長が鈍化した原因は、工業付加価値の減少が大きいわ。特に、ドイツ経済の低迷がハンガリーの輸出に悪影響を与えているの。ドイツはハンガリーにとって最も重要な対外市場だから、その影響は大きいわね。

ボス: ふむ、外部要因が大きいということか。それに加えて、他にどんな要因が影響しているんだ?

コネ姉さん: 主に2つの外部要因が影響しているわ。まず、近隣諸国の戦争の長期化が経済や開発から資金を奪っていること。そして、エネルギー価格の高騰や米国と中国の保護主義的措置がEUの競争力を低下させていることよ。特に、EV普及の減速が競争力低下に拍車をかけているわ。

セカくん: なるほど、EVの普及が減速してるってことは、ハンガリーの産業にとっても大きな問題っすね。政府はどう対応してるんですか?

コネ姉さん: ハンガリー政府は、EVが欧州産業の未来であると考えているわ。市場保護主義や懲罰的関税ではなく、EUレベルでの支援が必要だと強調しているの。さらに、2025年までにGDP成長率4%を達成することを目指しているけれど、それにはウクライナ戦争の終結が条件となるわね。

ボス: ふむ、外部要因以外には、国内の家計消費も問題となっているようだな。消費が慎重だとどういう影響があるんだ?

コネ姉さん: 家計消費が慎重だと、産業やサービス業に対する真の推進力が欠けるわ。輸出が低迷している中で、消費の回復が遅れると経済全体の成長も鈍化するの。

セカくん: でも、実質賃金が上がってるってことは、今後は消費も回復してくるんじゃないですか?

コネ姉さん: その通りね。5月の実質賃金が10%程度上昇したことで、家計消費が押し上げられることが期待されているわ。小売売上高も5カ月連続で前年同月比で増加しているし、観光業も過去最高の業績を上げているから、これからの経済回復が期待できるわね。

ボス: なるほど、今後の展望に希望が持てるな。引き続き状況を注視する必要があるが、前向きな兆しも見えているというわけだな。

セカくん: はい、これからの経済回復が楽しみっす!ハンガリーの状況をしっかりと見守っていきましょう!

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