ASEAN事務局が7月1日に更新した外国直接投資(FDI)統計(暫定値)によると、2023年のASEAN10カ国のFDI受入額(ネット、フロー)は前年比0.3%増の2,298億3,800万ドルと微増し、過去最高値を更新した。
シンガポールへの投資がASEAN全体の69.5%を占めており、前年比13.1%増の1,596億3,000万ドルと拡大した。
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セカくん: ASEAN事務局が発表した2023年の外国直接投資(FDI)統計について教えてください!
コネ姉さん: 2023年のASEAN10カ国のFDI受入額は前年比0.3%増の2,298億3,800万ドルで、過去最高値を更新したわ。特にシンガポールへの投資が全体の69.5%を占めていて、前年比13.1%増の1,596億3,000万ドルとなっているの。
ボス: ふむ…他の国々への投資はどうなんだ?
コネ姉さん: インドネシアは14.8%減の216億2,800万ドル、ベトナムは3.4%増の185億ドル、フィリピンは6.6%減の88億6,400万ドル、マレーシアは49.2%減の87億8,200万ドル、タイは59.0%減の45億4,800万ドルなど、それぞれ異なる動きが見られるわ。
セカくん: 主要な投資国はどこですか?
コネ姉さん: 米国が首位で、前年比2.5倍の743億5,700万ドルを投資しているの。次いでEUが10.8%を占め、1.7%減の248億9,200万ドルだったわ。中国も7.5%を占め、前年比18.9%増の173億600万ドルを記録しているのよ。
ボス: 日本の投資状況はどうなんだ?
コネ姉さん: 日本は前年比39.8%減の145億4,100万ドルで、大幅に減少しているわ。運輸・倉庫業、製造業、金融・保険業が主要な投資先となっているの。
セカくん: 各国の投資先産業はどんな感じですか?
コネ姉さん: 米国からの投資は金融・保険業(538億3,300万ドル)、専門・科学・技術サービス(131億8,700万ドル)、製造業(65億2,100万ドル)が中心。EUからは金融・保険業(135億7,300万ドル)、卸売・小売業(68億3,300万ドル)、製造業(28億7,600万ドル)が多いの。
ボス: 他にも何か注目すべき点はあるか?
コネ姉さん: はい。ASEAN加盟国同士の域内投資も34.7%減の218億6,100万ドルで、製造業と不動産業が中心となっています。また、中国からの投資は製造業、卸売・小売業、不動産業が主な分野です。香港からの投資も増加傾向にあり、特に製造業と金融・保険業が大きな割合を占めています。
セカくん: ASEANのFDIに関して、日本の投資減少についてはどう見られていますか?
コネ姉さん: ASEANの投資政策関係者の間では、日本の投資減少について懸念があるわ。円安などの影響も考えられるけど、一時的なものかどうか、今後の動向を注視していく必要があるわね。
ボス: まあ、仕方ないな。これからもASEANのFDIの動向をしっかり見守っていこう。
コネ姉さん: そうね。ASEANの経済成長や投資環境の変化について、引き続き注目していきたいわ。