物流用語簡単解説!海外輸送で使う”EMS”と”クーリエ”の違い

物流用語簡単解説!海外輸送で使う”EMS”と”クーリエ”の違い

この記事は2023年12月22日に更新されました。

海外発送の手段は様々なものがありますが、その中でもよく比較されるのがEMSとクーリエという輸送手段です。
似たようなものとして捉えられるこの2つの輸送手段は、何がどう違うのでしょうか?
それぞれの特徴と実際に利用するときの流れまでを簡単に解説していきます!

EMSとは

    以下の日本郵便のURLより。

EMSとは、Express Mail Serviceの略で、世界中で利用できる輸送方法の一つです。
万国郵便連合に加盟している世界各国の郵政省や郵政庁、郵政公社などが提供する国際郵便のサービスで、日本では日本郵便が行っています。

特徴

EMSには主に

・保険として損害賠償制度がある。
・輸入申告をする必要がないなど、通関手続きがシンプルである。
・他の手段に比べて低価格で利用できる。

といった特徴があります。
手軽かつ便利で、個人利用もしやすい手段です。

ただし、いくつか注意点があります。
通関手続きがシンプルである理由としては、郵便法に基づいたものしか送れないこと、輸出入の証明書も発行されないことが挙げられます。
また、お届け先に関税が発生する場合は受け取り人の負担となり、その際には通常よりも時間がかかります。

荷物が本当に送れるか、お届け先はこの手段で問題ないのか、事前の確認は必ずしましょう。

サービスを利用するまでの流れ

基本的には国内の発送方法と大きく変わりません。
送りたい荷物を郵便局に持ち込み、発送先の確認や荷物の測定による料金の決定を行います。
その後EMSラベルを記入し、窓口で料金を支払います。
場所によっては最短2日で届けることが可能です。

より詳細な流れは以下の記事にまとめていますので、こちらでご確認ください。

物流用語のEMSとは?発送までの流れと料金や追跡の確認方法を解説!

クーリエとは

    以下のDHLのURLより。

クーリエとは、国際宅配便と呼ばれる、航空便で海外に書類や荷物を届ける手段のことです。
有名な民間業者だと、

FedEx
DHL
UPS

などがあります。

特徴

クーリエには主に

・通関手続きを含めて配送をしてくれる。
・配達スピードが速い。

といった特徴があります。
その配達スピードの速さから、輸出業者が相手に書類などを送る際に利用されることも多くあります。

ただし、国や業者によって配達スピードは異なるので、事前の確認が必要です。
また、前述したEMSよりも料金は高くなります。

サービスを利用するまでの流れ

荷物や必要であればインボイスをクーリエ業者に渡せば、通関手続きや配送をすべて請け負い、お届け先まで配達してくれます。
通常は、アジアなら1~3日、ヨーロッパやアメリカなら2~4日程度で送ることができます。

まとめ

海外発送の手段2つについて、その特徴や違いをご理解いただけたでしょうか。
荷物の内容や費用、届くまでにかかる時間などを参考にどちらが適切な方法かを考えて、有効に活用していきましょう。

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