バレンタインに女子から告白するのは日本だけ?海外と比べてみた
2月も下旬に差しかかり、いよいよ3月が近づいてきました。3月といえば、ひな祭りやホワイトデーなどのイベントが目白押しですよね。
ホワイトデーといえば男性の方はバレンタインデーにチョコレートを下さった職場の方やご家族、ご友人へのお返しをどうしようかと少しずつ考え始める頃ではないでしょうか。
特に今年のバレンタインデーといえば、中国の春節と重なったこともあり東京や大阪の百貨店ではチョコレートの売り切れが続出するほどでした。ホワイトデーも国内外で人気が殺到する可能性は十分にありえます。
このバレンタインデーやホワイトデーを始めとした一連の行事は、欧米諸国の影響を色濃く受けた上で、日本独自の変化を遂げていることを皆さんはご存知でしょうか。
今回は、2月から3月の国内行事として地位を確立する程までになったバレンタインが日本で流行した要因や、欧米諸国を始めとする世界各国のバレンタインについてご紹介していきます。
日本でバレンタインが流行ったきっかけとは
日本国内でバレンタインという言葉が最初に出てきたのは戦後から10年近く経過した1958年ごろだと言われています。諸説ありますが、株式会社メリーチョコレートが2月のバレンタインデーの時期に合わせ、百貨店で「チョコレートセール」を行ったことが最初だと言われています。
そこから現在のスタイルが定着したのは1970年代—1980年代にかけての高度経済成長期前後のことです。
日本にてバレンタインが流行ったきっかけは、小学校高学年から高校生の間でバレンタインデーにチョコレートを送ることが広まったことだと言われています。そこから時間をかけて主婦達にも浸透し、現在の形が出来たのではないかというのが現在の有力説です。
この当時に流行し、今なおヒットしているチョコレート菓子には
株式会社明治
・きのこの山(1975年)
・明治ポポロン(1976年)
ロッテ
・ビックリマンチョコ(1977年)
・パイの実(1979年)
などがあります。
チョコレートが誰からも愛されるお菓子であったことはもちろん、子どものお小遣いで購入出来るという手軽さや、チョコレートを通して会話のきっかけが生まれたり、話題のきっかけになったりといったことが当時の子供たちに受け入れられたのではないでしょうか。
世界各国のバレンタインまとめ
基本的に女性から男性にチョコレートをプレゼントし愛の告白をするのは日本独特の文化です。
それでは海外のバレンタインはどういう風習になっているのでしょうか?
アメリカやヨーロッパ諸国、アジアなどそれぞれのバレンタインを以下にまとめました。
●アメリカ
感謝の気持ちを込めてカードを渡すことが多いです。愛の告白には、チョコなどのお菓子ではなく花を贈ることで気持ちを伝えます。
●ドイツ
恋人や夫婦間で行うイベントのため、恋愛関係のない者に渡すと誤解を招くおそれがあるので決して渡してはいけません。
男性から女性へ花束を渡すのがドイツバレンタインの常識となっています。
●フランス
恋人や夫婦が2人の愛を祝う日です。一般的に男性が女性をディナーやコンサートなどでもてなします。プレゼントは花束+カードが一般的なようです。チョコレートはプレゼントの選択肢として存在するという程度です。
●中国
中国では男性から女性へ花束のプレゼントを行うのが一般的です。特に人気なのがバラの花束です。それぞれのバラが持つ花言葉や本数によって花束の意味が異なることから、最愛の人への愛の告白や感謝の気持ちを現すことに使用されます。
●韓国
日本と同様に女性が好きな男性にチョコレートを送り、愛の告白をおこないます。韓国独特の文化として”ブラックデー“というものがあります。4/14にバレンタインデーにギフトをもらえなかった男性達が黒い服を来て鍋を食べに行くというものです。
●台湾
台湾ではヨーロッパ諸国同様、恋人や夫婦が互いの愛を確かめ合う日です。台湾独自の文化としてバレンタインデーが2/14と旧暦の七夕にあたる2回行われます。旧暦の七夕はチャイニーズバレンタインと呼ばれており、この日にプロポーズをする人が多いとのことです。
日本では女性から男性にチョコレートを渡しますが、ヨーロッパ各国では、基本的に男性から女性へプレゼントを贈るようですね!
恋人や夫婦が愛を確かめる・深める日としての色合いが強いように感じました。
アジア諸国ではそれぞれの国の背景を元に、独自の文化を形成しているように思えます。今後の発展が楽しみです。
特に韓国のブラックデーは日本へ逆輸入が出来たら、食品・外食産業など多方面における経済効果の波及など新たな波が生まれるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、日本のチョコ文化の礎となったバレンタインが日本で流行ったきっかけと各国のバレンタイン文化について紹介させて頂きました。
バレンタインが流行したきっかけでも紹介させていただきましたが、小中高生の動きが大きく関係しています。近年日本をきっかけにブームとなるものには、ポケモン
や妖怪ウォッチ(株式会社バンダイ)など小中高生の感性に引っかかるかというのが大きな要素のように感じます。
小中高生の購入決定には大なり小なり大人が関わるため、子どもから火がつくと大人も巻き込んだムーブメントになりやすいというのが背景として考えられます。
これからも子どもの感性に期待しつつ、日本からもどんどん新しいイベントや文化を発信していきたいですね。