海外では厳禁!「立ち読み」の文化は日本だけだった!?

海外では厳禁!「立ち読み」の文化は日本だけだった!?

暇つぶしにマンガ雑誌をめくる学生や通路に座り込んで雑誌を読む子ども達をコンビニや古本屋でよく見かける光景ですよね?

ちょっとした時間つぶしになる「立ち読み」をしたことのない人って、ほとんどいないのではないでしょうか?

もはや日本では見慣れた感のある「立ち読み」ですけど、海外から見ると普通ではないようです。

今回は、当たり前になってしまっている「立ち読み」をいつもとは違った視点で考えてみましょう!

こんな雑誌が海外でも人気

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出典:http://womantravel.info/taiwanhitori/eslite/

「立ち読み」の話題に入る前に、まずは日本の雑誌って、世界的に見るとどうなのでしょうか。

日本の雑誌は種類が豊富で完成度が高く、海外でも人気を集めています。

例えばアジアでは、日本の女性向けファッション誌が大人気です。

講談社の『ViVi』は、台湾版が11万部(2009年)、中国版はなんと100万部もの売り上げを達成したそうです。

日本での売り上げが現在およそ20万部数ということで、国内より海外で読まれているようですね。

また、日本のファッション誌が海外のものと比べて優れているのが「完成度の高さ」です。

ヨーロッパなどのファッション誌はかなり薄いものが多く、情報量もその分少なめです。

それに比べて日本のファッション誌って、結構ずっしりくるほど重くて、情報も豊富ですよね?

ファッション誌以外でも、クルマや音楽関係を中心に、デザイン性の高い雑誌は海外の人にも人気のようです。

それから、日本の雑誌が海外でウケている理由の1つが「付録」です。

情報量だけでなく、豪華なオマケがついてくるのは日本の雑誌ならではの特徴で、付録目当てに雑誌を買う人もいるくらいなのです。

立ち読みっていいこと?それとも悪いこと?

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出典:http://alpacask.com/article/835/

コンビニや書店にずらりと並ぶ立ち読み客の姿は、日本人にとってはもはや普通かもしれないですが、海外から見ると珍しい光景なんです。

アメリカやスペインといった国では、立ち読みは厳禁です。

本屋のオーナーや出版社も、購入しないのに立ち読みするだけなんてとんでもない、という意識ですし、市民も立ち読みの習慣がないので、立ち読みしてみようと思うことすらないようです。

また海外では、立ち読みは、本の情報を頭に持ち帰る、泥棒だと見なされるようです。

これはびっくりですね!当たり前すぎて気付かなかったけどそりゃそうだ笑

海外は日本と同じつもりで気軽に立ち読みはできないんですね。

それではなぜ日本だけに立ち読み文化があるのでしょうか。

理由は幾つかあると思います。

まず、日本は読書の習慣が昔からある国だからです。

古くから言葉遊びをしてきて文字の情報を目から受け取ることに抵抗がなくむしろ、習慣化しているので立ち読みを日常的に言葉を取り入れる機会として考えているのかもしれません。
お店側からしたら暗黙の了解というやつかもしれません。

そして立ち読みが多いにもかかわらず冊子がボロボロになっている状況を見たことはあまりないと思います。

あくまで最低限のマナーの上に成り立っていることなのでしょう。

また、立ち読み客がいることで次のお客も気軽にお店に入れるという効果もあります。

だからこそ、外からも様子が良く見える窓際にコンビニの書籍コーナーがあるのでしょう。

今はAmazonなどのネット書店の登場で、リアル書店の数は減っています。

ネットと勝負するためには、居心地のいい空間をつくることがとても大切です。
書店員にとっても、お客さんに長い時間滞在してもらえるのは嬉しいことでもあるようです。

「本を選ぶ時間を楽しんでもらいたい」、「本と人との出会いの場をつくりたい」、そんな想いでさまざまな取り組みを行うところも増えています。

例えば、カフェを書店に併設して、ゆっくりコーヒーを飲みながら雑誌をパラパラとめくる場所をつくったり。

この「居心地のいい空間づくり」という点で、立ち読み客は一役買っているともいえるんです。

雑誌を立ち読みしている客が1人もいない書店を想像してみてください…。なんだか落ち着きませんよね?

お店にとっても、他の客にとっても、ある程度の「立ち読み」は必要ということです。

まとめ

知りたいことや勉強したいことがある。新しい物語に出会いたい。世の中の動きを知りたい、人によって、本や雑誌を探す目的はさまざまです。

ネットでは、モノを実際に手にとってみることはできないのに対して、立ち読みでパラパラとページをめくり、中身を確認してから買うかどうか決められるのがリアル書店の魅力です。

結論、海外で立ち読みが浸透していない理由は調べたところ、そもそもの文化がない、禁止されているといったところでした。

立ち読みが気軽にできる日本は非常に恵まれているのかもしれません。

個人的には紙媒体がネットの発展により追いやられていく中で再び紙媒体が日の目を浴びる時を期待しています。

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