10歳で進路を決める国も!?日本と海外の就活の違いについて

10歳で進路を決める国も!?日本と海外の就活の違いについて

誰しもが通る道である「就職活動」。新卒採用においてもキャリア採用においても、悩みが尽きないですよね。そんな「就活」ですが、国によって進め方や採用方法が違うのです。中には10歳で進路を決める国や、入社時期が人によって違う国も…。今回は海外と日本の就職活動の違いについて紹介していきます!

日本の就職活動について

人によって個人差はありますが、大まかな日本の就職活動の流れを紹介します。

引用元 マイナビ2026

大学3年生4月~大学3年生2月

・業界・企業・職種の研究をする
・自己分析にて興味・能力・価値観の整理をする
・インターンシップ&キャリアに参加する
→これらにより、自分の適性を確認することが大切です

大学3年生3月~大学4年生5月

・企業にエントリーをする
・企業説明会に参加する
・エントリーシートを提出する

大学4年生6月~大学4年生9月

・筆記試験と面接の実施
・内々定をもらう

いかがでしょうか。大学三年生のうちからやることが多いですね特に自己分析には終わりがないため、継続し、何度も行っていきたいですね。また多くの企業にエントリーする場合、スケジュール管理も大切になっていきます。また日本は新卒一括採用であるため、ポテンシャルで評価され、専門的知識や経験が要求されないのが特徴です。しかし、就職活動が早期化しているため、学生にとって、学業の妨げになる・ミスマッチを起こしやすいというデメリットがあります。

海外の就職活動について

アメリカ

アメリカはなんと日本のような新卒一括採用がありません。アメリカの大学は授業が日本に比べて忙しく、また課題も多いため、卒業してから就活を始めるケースがほとんどです。また採用において「学歴」「在学中に何を学んだか」「何のスキルがあるのか」が重要視されています。卒業後は旅行やボランティアをすることに加え、多くの学生が3か月以上の長期インターンシップに参加し、就職の際に求められる「スキル」を養ってから就職活動を始めているのです。中には高校生のうちから長期休みはインターンシップに参加している学生もいます。
実際の就職活動の内容としては、国土が広いこと・世界から優秀な人材を集めたいからという理由で履歴書作成から面接までオンラインで行われます。また面接の回数が日本よりも少ないことが特徴です。

ドイツ

ドイツも新卒一括採用はありません。アメリカと同様「スキルをもっている」ことが重要視されるため新卒学生は不利であるのです。また「スキル」を高めるために、ドイツではなんと10歳で「大学進学をする」または「職人になる、大学進学を必要としない職業に就く」かを選ぶ必要があるのです。また、もう一つ「デュアルシステム」という職業訓練と一般教育が並行して行われる教育システムがあります。小売販売職、歯科助手、事務職、電気設備工といった職業においては、希望する職種にて2年半~3年間訓練を行います。そして3か月以上の長期インターンシップは9割以上の大学生や就職前の人が経験しており、5社以上経験する人も20%ほどいます。大卒者の実際の就職活動においてはインターンシップでの成果に加え、学歴や大学での成績が重要視されます。

ベトナム

ベトナムも新卒一括採用がなく、卒業をしてから就職活動をするのが一般的です。ベトナムは日本をはじめ世界の企業が進出しており、東南アジアの中でも有数の経済成長率を誇っています。また世界の様々なIT企業がベトナムを「オフショア開発(基幹システム・WEBシステム・ソフトウェア開発の委託や発注のこと)」先として選出しています。しかしベトナムはそれに見合った語学力持つ人材が少ないため、英語力に対する評価が高いのが特徴です。近年では日本人とは比にならないほど英語学習をする学生が多いです。また日本語に対する評価も高いため日本人が就職しやすいこと、大半の人が人脈により就職していることも特徴です。

韓国

韓国は就活の流れは日本とほぼ同じとなっております。しかし学業が優先であるため、卒業が2月であるのにも関わらず大学4年生の秋ごろから始めるのが一般的となっています。休学して長期インターンシップを行う学生もいます。また就職活動における違いは、スーツの色は何色でもいいこと、女性の靴はヒールでなくてもよいことです。しかし韓国は超高学歴社会であるため、書類審査での切り捨てが多く、また学業の成績やTOEICの点数が重要視されています。さらに驚くことに、2021年のデータによると新卒者の就職率は67.7%とかなり就職難であることが分かります。残りは非正規社員や無職になってしまうようです。

ギャップイヤーとは

以上のことから、海外は日本に比べ「新卒」へのこだわりがないことが分かりましたね。続いては自由な期間であるギャップイヤーについて紹介します。
ギャップイヤーとは、学生が進学や就職の前に、1年間程度の期間を自己研鑽や社会体験に充てる制度です。学生生活と社会の間の隙間をあえて作り、大学では得られない経験をすることを目的としています。

具体的な活動

・世界旅行
・語学留学
・ボランティア活動
・インターンシップ
・アルバイト

これらの活動を通して、語学力や異文化理解、社会人としてのスキルを身につけたり、自分の将来について考えたりすることができます。

盛んな国

・イギリス
・オーストラリア
・カナダ

にて盛んです。地域によってもばらつきはあるようですが、イギリスでは約12%、オーストラリアは約17%、カナダでは約11%の人が利用しているようです。

海外の大学生はアルバイトをしているの?

以上のことから、海外の大学生は日本以上に勉強に力を入れていること、卒業後に就職活動や長期インターンシップをしていることが分かりましたね。近年日本では、大学生が在学中に長期インターンシップに参加するケースが増えてきましたが、多くの人がアルバイトをしています。実際に筆者は飲食店でのアルバイト経験を経てから、現在COUXUで長期インターンシップをさせていただいております。それではデータを見てみましょう。

大学生におけるアルバイト経験がある割合

日本      約7割
イギリス    約3割
アメリカ    約4割
フランス    約2割
ドイツ     約1割
韓国      約1割
中国      約2割
オーストラリア 約7割
カナダ     約6割

いかがでしょうか。日本の大学生はアルバイト経験率がかなり高いことが分かりますね。勉強に時間を充てること、アルバイトの時間やそれにより稼いだお金で経験値を高めること、どちらもメリットが違うので自分に合った時間の使い方をしていきたいですね。

参考文献
https://shukatsu-mirai.com/archives/104295
就活の未来 [アメリカの就活事情]日本と異なる点や就活の流れを紹介 2024年1月
https://career-management.de/jp/blog/new-job-student/
career management  [新卒採用がない?] ドイツの大学生の就活事情 2024年5月
https://jobrass.com/magazine/guide/21563/#no02
JOBRASS新卒 日本の就活は異常?世界の就活事情と年収を知ろう! 2023年4月
https://toyokeizai.net/articles/-/688128?page=3
東洋経済 「大学か職人か」10歳で決めるドイツと日本の違い 2023年7月
https://careerpark-agent.jp/column/36993
キャリアパーク就職エージェント 新卒での海外就活を実現させよう 2024年1月
https://www.funfunkorea.net/job-hunting/#google_vignette
Fun!Fun!Korea! 韓国で就職活動!日本と違う7つの就活ルール
https://job.mynavi.jp/conts/2025/susumekata/
マイナビ2026 2026年卒就活スケジュールと進め方

セカイコネクトアカデミーオンライン

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