海外でも ❝ととのう❞ ? 世界のサ活事情を調査してみた!
最近巷で爆発的な人気を誇っているサウナ活動、略して「サ活」。
実はサウナブームは、日本のみならずニューヨークやロンドンなどの世界的に若者の間で起こっています。
そこで今回は、世界のサウナ事情や日本と海外のサウナ比較、サウナビジネスに関してお伝えしていきます。
世界のサウナ紹介
サウナの種類は、大きく分けるとフィンランド式とドイツ式の二つです。
フィンランド式のサウナは、日本に普及しているようなとてもシンプルな装飾であり、静かに過ごすことが一般的なサウナです。
ドイツ式と比較すると規模感としては小さめであり、「疲れを癒す」部分にフォーカスをしているものです。
一方ドイツ式のサウナは、とても大規模な施設が主流であり、エンターテインメントを楽しむ場として提供されています。
そのため、室内でビールを飲めるような場所もあり、日本人から見ると一種のフェスのような感覚でサウナを楽しむ文化があります。
サウナの価値とは
現在、日本国内では第三次サウナブームと呼ばれるほどサウナが流行しています。
このブームが起きたきっかけは、SNSでのサウナ投稿が盛り上がったことやサウナ漫画のヒットにより起こったと言われています。
しかし、筆者が考える、サウナがここまで流行している根本の理由としては、「日常の疲れを低価格かつ気軽に癒やすことができる環境」という価値を求める顧客の多さにあると考えます。
サウナを終えた後、多くの人は「整った」と表現します。これはサウナで汗を流したことで心身ともに整えることを意味しています。
現代社会では、多くの人が仕事で肉体的にも身体的に疲労を感じています。だからこそ、約一時間サウナに入ることで身体をリフレッシュできる利用のしやすさ、価格的な手軽さがサウナブームを起こした要因であり、サウナが顧客に提供する価値であると考えられます。
規模・立地に関して
フィンランド式は大体10~30人が入れる程度の規模です。一つのサウナ施設にサウナは1~4種類くらいあることが多いでしょう。日本も似たような規模感ですよね。
また、最近ではプライベート用として少人数で入るような小さいサウナも流行しています。
金額的には1000円~3000円程度が多く、プライベートサウナだと5000円以上の価格になる場所もあります。
立地に関しては、住宅街のような少し郊外にあることが多いです。
一方、ドイツ最大のサウナ施設である「Therme Ending」は、施設内にサウナが約30個もあり、規模は日本の10~15倍程度にも及びます。
料金は一日滞在するチケットで約4500円。日本でいうところのハワイアンズみたいなイメージです。
Therme Endingではサウナ一つ一つコンセプトがあり、イベントも多く開催されているそうです。
立地に関しては同じく郊外にあることが多いです。これは遠方からも多くの人が来るため、大きな駐車場の土地を確保する意味でも重要になります。
サウナビジネスのクロスセル
サウナビジネスは、サウナの入館料以外でも売上を作ることができます。
一つ目は、グッズ販売です。
各サウナがブランディング化し、アパレルや雑貨などを販売し収益を上げることができます。
二つ目は、飲食事業です。
サウナを上がった後、多くの人は飲み物を欲するでしょう。
近年、サウナドリンクとしてオロナミンCとポカリスエットを混ぜ合わせた「オロポ」が注目を集めています。
今後もさらに注目される飲料が出てくる可能性があるでしょう。
三つ目は、リラクゼーション事業です。
サウナの「身体をリフレッシュする」という効能に需要を持った顧客は、並行してマッサージ等のリラクゼーション事業にも関心を持った顧客になりえます。
リラクゼーション事業は多くの施設に併設されているように見受けられますが、大きな事業になっていることは少ないため、今後この分野において良いアイデアがあれば、注目される可能性が非常に高まります。
ここで、海外のサウナのクロスセルの事例として画期的なアイデアをいくつか紹介します。
・スキンケア事業とのクロスセル
サウナとスキンケアメーカーがタッグを組み、実際にサウナにスキンケア商品を置くことで、サウナの顧客がスキンケア商品を認知・使用することができます。非常に画期的なアイデアです。
・宿泊事業とのクロスセル
国内にもサウナを完備したホテルはいくつかありますが、サウナをフックとした宿泊施設は少ないです。海外のサウナを強みとしたユニークなホテルには注目したいですね。
まとめ
サウナは大きく分けて二つの種類が存在し、日本人になじみの深いフィンランド式サウナとは異なるドイツ式サウナの実情について知ることができたと思います。
また、サウナの顧客が増えることに伴い、事業のクロスセルで多くの可能性があることもわかりました。
これからのサウナブームの動きも楽しみですね。