海外輸出入で必要なパッキングリストを徹底解説
この記事は2023年10月2日に更新されました。
海外企業への販売を行う際に、インボイスと同様に重要な書類であるパッキングリスト。
初めて準備するとなると、どのように記入すれば良いのかよくわからない方が多いと思います。
今回は、パッキングリストはどのように記入しいつ活用するのかという情報と、その記入に必要なケースマークについて解説していきます。
海外取引に欠かせないパッキングリストの書き方をぜひ本記事でマスターしてください。
パッキングリスト(Packing list)とは
日本語では梱包明細書と呼ばれていて、図のようなコマーシャル・インボイスの提出と同じタイミングで船会社と輸入者に提出します。
インボイスについては以下の記事も併せてご覧ください。
P/Lと略されることもあり、通常は
・梱包形態
・個数
・重量(貨物重量:Net Weight 総重量:Gross Weight)
・容積
などが記載されています。
これらの情報を基にして、税関では課税価格の決定を、商品到着時には輸入者が現物確認をする指標になります。
正確に記入しておくことで商品数の過不足といったクレームの防止にもつながるので、輸出する前には必ず輸入者に見てもらうようにしておきましょう。
また、大型設備を扱う場合や自社で梱包できない・しない場合は、輸送会社の梱包完了後に記入するようにしましょう。
ケースマーク(Case Mark)とは
パッキングリストの記載内容は基本的にインボイスと変わりませんが、ケースマークの記入が必須です。
ケースマークとは、輸出品の箱など見やすい場所に、外からでも中身やその情報を判断できるようにするための印です。
決まったフォームはなく、輸入者から言われた情報を記載します。
ステッカー印刷でなくとも、紙に印刷して箱に直接貼ることでも対応できます。
まとめ
パッキングリストについてご理解いただけましたでしょうか?
事前に何を準備すれば良いのかを知っておくだけで、船や飛行機の出発直前に慌てる、出発に間に合わない、といったアクシデントを防ぐことができます。
スムーズな取引を基に、海外ビジネスを拡大させていきましょう。
参考文献
・JETRO, 「荷印(ケースマーク)の記載内容および記載方法 :日本」, 2017年6月更新, https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-010113.html