【テンプレ付き】パッキングリストとは?5分で覚える貿易実務

パッキングリストとは海外企業への販売を行う際にインボイスと同様に重要な書類の一つです。ただ、初めて海外への販売を行う際には、どのように記載をすればよいのか?よくわからない方が多いと思います。
『いつ活用するのか?』『どのように記載するのか?』という情報とパッキングリスト、パッキングリストの記入に必要なケースマークのテンプレートもダウンロード出来るようになっていますので、ここで海外に商品を輸送する際に必要なパッキングリストの書き方につてマスターしてください。
パッキングリスト(Packing list)とは?
日本語:梱包明細書
目的:商品現物確認、輸出入通関での課税価格決定
使用するタイミング:配送手配時
用途:コマーシャルインボイスを提出するタイミングで船会社、輸入者に提出します。
〔説明〕
P/Lと略される場合もあります。通常、梱包形態、個数、重量(貨物重量: Net Weight、総重量: Gross Weight)、容積等が記載されています。また、大型設備や自社で梱包できない場合、しない場合は輸送会社から梱包完了後に記入するようにしましょう。そこで記載された情報の基、税関では課税価格の決定や、商品の到着時には受取人である輸入者が現物確認をする指標になります。この書類を正確に記入しておく事で『これが足りない』『商品が必要以上にある』など予測しないクレームを防ぐ事も出来ますので、輸出する前には必ず輸入者には見て頂くようにしておきましょう。
また、インボイスの書き方も含めてご確認されたい方は、インボイスの書き方についてもご確認ください。
〖テンプレ付き〗インボイスとは?5分で覚える貿易実務
基本的な記載内容はインボイスと変わりませんが、ケースマークをすべて記入が必須です。
ケースマークの説明は下記です。
ケースマーク(Case Mark)とは?
ケースマーク(Case Mark)は、一般的には荷印を意味するShipping Marks を指します。箱、袋または梱包(Box、Bag or Package)の見やすい場所に、貨物を特定できるように表示します。荷印(Case Mark または、Shipping Marks)の目的は、主として以下のとおりです。・梱包貨物の中身を外から判断できるようにする
・梱包貨物の仕分けを容易にする
・梱包および保管の際に必要とされる貨物取扱上の指示および注意を、貨物の外箱を見ただけでわかるようにする
・ケースごとの個別の重量および容積がわかるようにする。
・複数の貨物の場合、連番を付け紛失を防ぐ(例えば、10個の段ボール箱を出荷する場合、段ボール箱ごとに1/10~10/10というように記載する)輸出荷印に決まった様式やフォームなどはありません。通常の貨物の場合、輸出信用状で指定されたなど、輸入者から記載するよう連絡を受けた事項を記載します。ただし、医薬品や危険物等の場合、相手先政府当局がマークおよびラベルの記載事項を指定する場合もあります。
【引用基:JETRO荷印(ケースマーク)の記載内容および記載方法】
ケースマークをステッカー印刷で準備しなくても、ケースマークを印刷し箱に直接貼る事でも対応できます。
その際に活用できるテンプレートはこちらです。
【ケースマーク テンプレート】
まとめ
パッキングリストについてご理解いただけましたでしょうか?
事前に何を準備すれば良いのかを知っておくだけで、迅速に対応できるかは大きく変わってくると思います。また、船や飛行機など交通機関は出発日が決まっています。何も準備がしていなくて出発日前に慌てて準備をする、出発日に間に合わない、など突発的な対応で時間が取られないようにしておきたいですね。