海外で仕事を探す前に知っておくべき5つのこと
近年、国際化が進んでいく中で仕事をする場所として日本国内ではなく、海外に目を向けている方も少なくないのではないでしょうか。
今回は「海外で仕事をしたい!」と思ったタイミングで知っておくべき5つのことをまとめました。
目次
■海外で生活している日本人はどれくらいいるの?
海外で生活している日本人の数は年々増加しています。
では現在いったいどれくらいの日本人が海外で暮らしているのでしょうか?
下図は外務省が発行している「海外在留邦人数調査統計」の海外在留邦人数推移のグラフです。平成28年時点で海外で生活している日本人の数は、133万8,477人でした。
出典元:外務省「海外在留邦人数調査統計」より
■どんな仕事をしているの?
では海外で生活をしている人たちは、どんな仕事をしているのでしょうか。
下図は同じく外務省の海外在留邦人数調査統計内の「長期滞在者の地域別職業構成」です。
これを見ると日系企業、現地企業問わずに民間企業で仕事をしている人が半数以上を占めていることが分かります。次いで留学・研究者、その他という構成になっていますが、やはり民間企業、特にアジア圏で仕事をしている日本人が多いようです。
出典元:外務省「海外在留邦人数調査統計」より
■給料はどれくらいもらえるの?
国税庁が発表した平成28年度の平均給与は約420万円でしたが、海外で仕事をする際に気になるのは、給料はいったいどれくらいもらえるのか、日本で働くよりも多いのでしょうか、それとも少ないのでしょうか。こちらはリクルートキャリアが提供するアジア圏の日系企業で働く人々の給与水準です。
シンガポール、香港に関しては、マネジャークラスになると日本と同程度、もしくはそれ以上の水準になっていますが、それ以外の国ではマネージャークラスになっても日本の平均給与よりも低い水準になっています。
ここからも分かるように海外で仕事をする際には日本国内よりも給与が低くなる可能性
が高いので、お金目的で海外で仕事を探すのは得策とは言えないでしょう。
■どうやって仕事を見つけるの?
海外での仕事探しは、3つの方法があります。
1. 求人サイトで見つける
求人サイトといっても数多く存在し、一体どのサイトに登録すればいいのか迷ってしまうでしょう。どのような求人が届いているのか、より多くの情報を集めることから始めましょう。
まずは気になるサイトがあれば、無料で登録できるさいとも多いので、出来るだけ多くのサイトに登録し、情報を集めておくと良いでしょう。
2. 転職エージェントを利用する
駐在員の候補、外資系海外転職のハイレベルな求人は転職エージェントの非公開求人から探すことが一番です。
転職エージェントから紹介される非公開の海外求人は、ネット上で見ることができる求人情報に比べて待遇も仕事の濃さも段違いです。
海外求人に強い転職エージェントに登録し、質の良い海外求人情報を誰よりも早く入手する事が海外転職活動では非常に重要です。
3. 紹介で働く
知人や友人からの紹介で働き先を決めるという手段もありません。
事前に働く環境の情報が知りやすい、相手先の企業とのコミュニケーションがスムーズに進みやすいなどのメリットもあると思いますが、あなたが海外で仕事がしたいと思ったタイミングで丁度よく紹介してもらえるかどうかは、はっきり言って未知数なので、基本的には上記2点で転職活動を進めることをオススメします。
■就労ビザってなに?
海外で仕事をする際に必要になるのが、「就労ビザ」です。
就労ビザを取得するためには、就職先が内定している必要があります。
基本的には雇用する側の企業がスポンサーとなることでビザ申請をサポートしてもらうことができますので、取得にかかる費用も求人を出した企業側が負担することになります。
企業側でも内定を出す前にあなたが就労ビザの取得条件を満たしているかどうか確認するので、内定をもらった後に就労ビザの許可が下りずに働けないということはありません。
就労ビザの取得条件は国によって異なります。
各国の就労ビザ取得条件については、JETROでもまとめていますが、下記サイトで分かりやすく説明しているので、既に仕事をする国が決まっている方は参考にしてください。
〇主要な国の就労ビザ・ワークパーミット取得条件一覧
URL:https://workingoversea.com/howto/work-permit/
■まとめ
今回は海外で仕事をする前に知っておくべき5つのことをまとめました。
日本国内で仕事を探す以上に苦労することは多くあると思いますが、これから国際化が進んでいく中で海外で仕事をする経験を持つことは、あなたにとってアドバンテージになることは間違いないでしょう。年々増えている海外で働く日本人の一人としてあなたが活躍できることを期待しています。