世界シェアトップ!海外が驚いた日本製品6選
高い品質と技術力で世界から称賛される製品を次々と生み出してきた日本。
その中でも、実は世界的シェアを誇っている日本人であれば知っておきたいすごい発明品6つを簡単にまとめてみました!
普段私たちが当たり前のように使っている日本発祥の製品が、海外ではどのような反応をされていてどのようにして人気になったのか、ぜひご覧ください。
世界が驚いた日本製品6選
温水洗浄便座
日常生活には欠かせない温水洗浄便座は、日本が誇る製品の一つです。
特にTOTOのウォシュレットは、綺麗好きの日本人に向けて1980年代に開発・販売され、それ以降もさらなる使い心地を目指して社員間でデータを取るなど、進化し続けてきた製品です。
なんと世界的歌姫・マドンナが非常に気に入り、日本で買って持って帰ったという逸話もあるほど。
しかし、海外では水道などの環境的な要因や、周りに使っている人がいないといった心理的な要因から、なかなか広まっていない現状がありました。
それが、コロナ禍を経て向上した衛生意識による影響によって、実は徐々に変化しつつあるんです。
アメリカなど数か国では、コロナ禍のロックダウンでトイレットペーパーの買い占めが問題となっていました。そこでトイレットペーパーを使わないトイレの利用方法の中でもTOTOのウォシュレットが注目されたのです。
この海外の意識の変化もあり、TOTOは2023年3月期決算では過去最高の売上を更新しました。
とは言っても、やはりまだ海外での普及率は高くはありません。
裏返せば、まだまだ温水洗浄便座の伸びしろがあるとも言えるでしょう。
冷却ジェルシート
https://www.kobayashi.co.jp/seihin/nss/より引用
風邪や熱っぽいときに手軽におでこや脇に貼る冷却ジェルシート。
小林製薬の熱さまシートは、既にアジアや欧米などでも一般的に売られており、現地に住んでいたり旅行で訪れたりした日本人から喜びの声が上がるほど海外展開がされています。
こちらもコロナ禍で世界的に需要が伸びたらしく、2025年までに東南アジアの新しい工場の建設予定を決定すると
しています。
今後は既に展開している国々へのより広い普及はもちろん、他国への進出も考えられそうです。
使い捨てカイロ
https://www.kobayashi.co.jp/seihin/kk_nhw/より引用
寒がりさんには欠かせない使い捨てカイロは、1978年頃に今の形に辿り着いたものですが、前身とも言われる温石(おんじゃく)は、江戸時代頃から用いられていたとされています。
この使い捨てカイロは、熱さまシートに続き小林製薬が最大手です。
2002年にはアウトドア目的でカイロの利用が多いアメリカに進出。
2003年にはカイロ市場がまだブルーオーシャンであった中国に「暖宝宝」という製品で参入し、中国全土に使い捨てカイロという概念を広めました。
現在は海外事業売上の半分をアメリカでの事業が占めているため、現地の生産拠点の拡張建設を始めたようです。
気候変動が激しくなっている昨今、急な寒さや寒暖差にはカイロがより必須になってくると考えられるでしょう。
カップラーメン
https://www.nissin.com/jp/products/brands/cupnoodle/より引用
カップラーメンは、既に世界に幅広く普及している日本製品です。
その始まりは、日清食品が1971年に発売した日清カップヌードルです。
日清食品の創業者・安藤百福氏が海外に袋麺を売り込みにいった際、器がなかったためカップに入れて提供したことから発想に至りました。
今でこそ食べ方は人それぞれですが、当初は立食や間食のような感覚で食べるのがカップラーメンのスタイルと合致したようです。
日本でも味や大きさなど多くの種類が展開されていますが、なんと販売されてる国によっても少しずつ中身に特徴があるのがカップヌードルが世界的人気を獲得した理由の一つとも言えるでしょう。余談ですが、アメリカではパンケーキ味ならぬブレックファースト味のカップヌードルが販売されているようです。なんとも衝撃的ですね…
カップヌードルは発売50年目の2021年に世界500億食を突破したという驚異の記録を持っている、まさに誇るべき日本製品です。
私たち日本人でも、海外旅行の際にはその国のカップヌードルを買ってみるなんていう楽しみ方ができそうです。
高級化粧品
https://corp.shiseido.com/jp/company/history/より引用
技術の発達によって今後も成長が見込める高級化粧品市場について、日本は世界でも3番目に大きくなっています。
日本の高級化粧品といえば、やはり資生堂。
資生堂はもともと調剤薬局からスタートした国内企業で、およそ150年以上の歴史を持っています。
日本で初めて香水を作ったり、肌に効果的なコールドクリームを販売したりと、今も昔も時代の先端をいく化粧品メーカーです。
1950年代には既に海外へ進出を始めており、今や日本でのシェアがトップなだけではなく、世界でのシェアも例年10位以内には食い込む世界的化粧品メーカーとなりました。
青色LED
私たちの暮らしには欠かせないLED(発光ダイオード)は、既に1962年には発明されていました。
しかし、色によって出る・出ないがあったため、当初は赤色のみだったのが、1970年代に黄色、1990年代に青色と白色と、時間をかけて誕生していきました。
白色LEDの基礎ともなった青色LEDを発明に貢献したのは、赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏の日本人3人です。2014年にはノーベル物理学賞を受賞しました。
三原色(赤・黄緑・青)を元に多くの色合いを作り出せるため、この青色LEDの発明によってビジョンのフルカラーでもより鮮明な画像などを見ることができるようになったのです。
まさに日本人の発明が世界を変えたと言えるでしょう。
まとめ
世界から見ても画期的であったり、シェア率が高かったりする日本製品6選をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
私たちにとっては身近な製品ではあるものの、世界ではより魅力的に捉えられていると知ると少々不思議な感じがしますよね。
今私たちが何気なく使っている製品でも、場所や使う人が変われば、思わぬ魅力や使い道が見つかるかもしれません。
そういった視点で日常の物事を見てみるのも面白いのではないでしょうか。
参考文献
・朝日新聞デジタル, 「ウォシュレット海外で好調、TOTO売り上げ過去最高 資材高影響も」, 2023年4月28日更新, https://www.asahi.com/articles/ASR4X6G10R4XULFA02G.html
・日本経済新聞, 「小林製薬、東南アジアに新工場 「熱さまシート」生産」、2023年2月10日更新, https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF121LM0S2A211C2000000/
・ニュースイッチ, 「日本の使い捨てカイロが海外で売れる理由」, 2016年11月20日更新, https://newswitch.jp/p/6859
・日本経済新聞, 「小林製薬、米国カイロの売上成長を見据え米国拠点の生産/倉庫エリアにおける拡張建設を開始」、2023年9月14日更新, https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP662033_U3A910C2000000/
・CNN.co.jp, 「パンケーキ味のラーメン、米国で発売 伝統の朝食をカップヌードルで」, 2023年3月30日更新, https://www.cnn.co.jp/business/35201931.html
・HELP YOU, 「【化粧品市場】海外展開する上で日本メーカーが克服すべき課題と注意点」, 2023年12月20日更新, https://help-you.me/blog/cosmetics-expansion/