【タイの「韓流」人気、化粧品も日本勢ピリピリ】
東南アジアでもタイの女性はとりわけ美容への関心が高いといわれる。
経済成長で中間層の厚みが増し、タイの化粧品市場が急拡大している。
外国ブランド市場は従来、フランスのロレアル、米エスティローダー、資生堂をはじめとする日米欧のメーカーが席巻していたが、最近では韓国勢が目立つようになった。
タイでもポピュラー音楽やテレビドラマで「韓流」が人気で、アイドル歌手や女優のメーキャップにあこがれる若い女性が韓国ブランドを買い求めている。追い上げを受ける日本ブランドは神経をとがらせている。
12/02|日本経済新聞 電子版より

現在、東南アジア、アジアの化粧品を販売するチェーン店や、ドラッグストアには韓国製が多く導入されています。
『写真：シンガポールのWatsons』

その大きな理由でもあるのが、『韓流ブーム』です。
官民が一体となって、海外にテレビドラマ、映画、音楽を輸出しています。
それを見た消費者がそれを好み、購買するという流れです。

これは、化粧品のみならずショッピングモールの『LOTTE MART』や、韓国食品や雑貨を販売する『K-MART』もその象徴と言えます。

『写真：ベトナムのLOTTE MART』

『写真：ベトナムのK-MART』

ここでは韓国商品が多く陳列しており現地消費者、韓国からの駐在員に人気です。

ベトナムに行った際に現地の方からお聞きした情報によると、価格的にも日本商品と現地商品との間が韓国商品となり購買をしやすいとのことでした。
また、もう一つの特徴は、現地にあった商品開発をしているということです。

例えば、すでに家電製品ではサムスンやLGは多くの支持を得ています。
ここの大きな理由でもあったのが、『現地に合わせた商品開発』であったと言われています。
現地の独特の生活習慣に合わせて、商品を変えていった事により消費者に評価をされました。

日本では当たり前に一家に一台の炊飯器ですが、世界では当たり前ではありません。これは日本の文化であり、生活習慣の特徴です。

こういう生活習慣は当然、それぞれの国にあり、その習慣に沿って商品を提供していく必要があると言えると思います。
その部分で言えば、韓国家電製品は日本家電製品よりも優れていたと言わざる終えません。

化粧品など多くの韓国商品がアジア東南アジアに普及してくる事により、日本商品の展開は非常に困難な環境になってくると思われます。

今後、企業レベルでの情報発信や現地を理解するための視察なども、私たち日本企業にとっては検討する必要があるのではないでしょうか。