各国の象徴!~アジア圏の民族衣装について~

各国の象徴!~アジア圏の民族衣装について~

皆さんは、民族衣装を着たことはありますか?成人式や結婚式など、特別な日に着物を着る…旅行先の思い出として着る…という方は多いと思います!成人式の振袖選びは一大イベントですよね!また、日本にはアイヌや琉球の民族衣装もあるのです。今回は知っているようで知らない、そんな民族衣装について、歴史的背景などと共にご紹介していきます!

日本

着物

奈良時代から現在まで続く長い歴史を持っています。T字型の衣 (着物) を中心に、肌襦袢、長襦袢、帯、履物などを組み合わせて着用します。素材や柄、着付け方によって、様々な表情を楽しむことができます。また、フォーマルな礼装からカジュアルな普段着まで、幅広い種類があります。

アイヌ民族衣装

北海道の先住民族アイヌの人々が着用する伝統衣装です。男女で衣装が異なり、男性は「カムイシ」、女性は「チマサップ」と呼ばれます。植物で染色した布や皮革で作られ、幾何学模様や動物の刺繍などが施されています。自然の恵みや祖先への敬意を表したデザインや、厳しい寒さや自然環境に適した機能性などが特徴です。

球王朝衣装

琉球王朝時代に着用されていた衣装であり、中国や日本の影響を受けながらも、独特な文化を発展させた衣装です。男性は「琉装(りゅうそう)」、女性は「紅型(びんがた)」と呼ばれる衣装を着用します。礼装、普段着、雨具など、様々な種類があります。鮮やかな色使いや華やかな装飾が特徴です。

中国

中国は56の民族で構成されており、それぞれ独自の文化と伝統を持っています。その中でも、民族衣装はそれぞれの民族のアイデンティティを色鮮やかに表現する重要な要素です。ここでは、中国の主要な民族衣装とその特徴について詳しくご紹介します。

漢服(かんふく)

漢服は、黄帝が即位した紀元前2698年から17世紀半ば(明末清初)までの、漢族の主要な居住地において、“華夏―漢”文化を背景と主導的な思想とし、また華夏の儀礼文化を中心として自然の変化を通して形成された独特な漢民族の姿と性格を持つ伝統的服装及び装飾物のことです。明朝時代の様式が主流で、上着とスカートまたはズボンから成ります。襟の形や袖の長さなど、時代や地域によって様々な種類があります。近年では、改良型漢服(改良版漢服)が若者に人気で、現代風にアレンジされたデザインが豊富です。

チャイナドレス(旗袍(チーパオ)

清朝時代の満州族女性の衣装が起源とされ、現在は改良されて様々なデザインが作られています。襟の形や袖の長さ、スリットの高さなど、デザインによって呼び名が異なります。チャイナドレスは、中国を代表する民族衣装として世界中で知られています。

韓国【韓服(ハンボク)】

朝鮮半島の伝統衣装です。男女でデザインが異なり、女性はチマチョゴリ、男性はパジチョゴリと呼ばれます。鮮やかな色使いと華やかな装飾が特徴です。
韓服の歴史は2,000年以上前にさかのぼります。中国の影響を受けて進化し、朝鮮王朝時代(1392-1910)に現在の形になりました。韓服は、身分や階層を示すために着用されていました。たとえば、王族は高価な生地で作られた華やかな韓服を着用していましたが、庶民はよりシンプルな韓服を着用していました。

ベトナム アオザイ

アオザイは、ベトナムの伝統的な民族衣装です。長い上衣とズボンで構成され、女性が着用します。アオザイは、そのエレガントで美しいシルエットで知られており、ベトナムの文化の象徴となっています。
アオザイは、17世紀頃に中国の影響を受けて誕生したと考えられています。当初は、上流階級の女性のみが着用していましたが、徐々に一般の人々にも広まっていきました。今日では、アオザイはベトナムの公式行事や特別な機会に着用されることが多いです。また、ベトナムの女性の間で人気のファッションアイテムでもあります。

サロンケバヤ

サロンケバヤは、ブラウスとロングスカートのセットになった、東南アジアの伝統的な女性衣装です。ケバヤと呼ばれるブラウスは、華やかな刺繍やビーズ装飾が施されていることが多く、サロンと呼ばれるスカートは、腰に巻きつけるように着用します。
シンガポール航空の客室乗務員の制服としても有名で、シンガポールの文化を象徴する衣装の一つとなっています。

インド サリー

インド女性の伝統衣装です。6mほどの布を巻きスカートのように体に巻きつけ、ブラウスと合わせて着用します。様々な素材や柄があり、フォーマルな場から普段着まで幅広く着られます。
サリーは、世界で最も古くからある民族衣装の一つであり、その起源は5000年以上前、古代インドにまで遡ります。 最初のサリーは、一枚の布を腰に巻き付け、垂らしただけのシンプルなものでした。その後、サリーは徐々に進化し、より複雑で美しいものになっていきました。

ブータン ゴ、キラ

ブータンの民族衣装は、男性は「ゴ」、女性は「キラ」と呼ばれ、独特なデザインと鮮やかな色彩で知られています。これらの衣装は、単なる衣服ではなく、ブータンの文化とアイデンティティの重要な象徴です。日常だけでなく、結婚式や祭りなどの特別な行事でも着用されます。また近年では、より現代的なデザインを取り入れた民族衣装も増えています。

いかがでしたか?民族衣装には多くの種類、そして時代背景があることが分かりましたね。皆様もぜひ、旅行に行った際や節目に、民族衣装を着てみてください!

参考文献
(閲覧日2024年7月18日)
https://www.recordchina.co.jp/pics.php?id=649411
https://qipao.news/when-do-chinese-people-wear-qipao/#gsc.tab=0
https://www.klook.com/ja/activity/36872-hanbok-experience-free-hairstyling-coffee-seoul/
https://sky-budget.com/2023/02/11/malaysia-airlines-considering-new-modest-uniforms/
https://gnhtravel.com/blog/2020-07-07-btnuniform/

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