化粧品の安全性と海外への輸出方法ついて

化粧品の安全性と海外への輸出方法ついて

「日本製は安心」ということを聞いたことがある方は多いと思われます。しかし本当にそうなのでしょうか⁉今回は、海外では禁止されている化粧品成分、肌に良くない成分、そして化粧品の輸出方法について詳しく紹介します!

日本では使用されているが、海外で配合禁止されている成分

タール色素

別名、有機合成色素です。ネイルカラー、ヘアカラー、化粧品全般、フレグランス、石けん、アイブロウなど多種に配合されています。

日本の有名ブランドの場合、法律に基づいた科学的実証による厳しい安全性検査をクリアしたもののみが配合されているため、肌はもちろん、健康面で体に悪影響を与える心配はありませんが、一部、発がん性やアレルギーのリスクが指摘されています。そのため、アメリカではアイシャドウなど目元に使う化粧品のほとんどへの配合が禁止されています。アメリカで売られているアイシャドウは発色が曇っているものが多いです。

見分け方
「色+数字」で表記されている色素はタール色素です。
例:赤204 赤○○、黄○○、青○○

肌に良くない化粧品成分

エタノール

アルコール成分で肌への刺激が強いとされています。アルコールが蒸発する際、肌表面の水分を一緒に奪ってしまうので乾燥することが多く、敏感肌の人や乾燥肌の人は注意が必要です。収れん化粧水、毛穴ケア化粧水、メンズ化粧水に多く使われている傾向にあります。

シリコン油

シリコン油は、メチコン、ジメチコン、アモジメチコン、シクロメチコンなど様々な種類がありますが、最後が「コン」のものは、「シリコン油」となります。撥水性があり、コーディング力が強い一方、メイクが落ちにくい、美容成分や水分が浸透しにくいというデメリットがあります。ファンデーションに多く使われている為、気になる方は、ミネラルファンデーションを使うのがおススメです。

合成香料

化学反応を利用した方法で作られる香料のことで3,000を超える種類があり、頭痛やアレルギー症状を引き起こす化学物質過敏症を誘発してしまう可能性があります。しかし、天然香料に比べ品質管理が厳しくなされており、また純度が高いというメリットがあります。

石油系合成界面活性剤

界面活性剤の中でも石油系のものは肌への浸透力が強く、バリア機能を低下させると言われています。肌の「バリア機能」とは、乾燥と外部刺激から肌を守る役割のことで、水分の蒸発を防ぐ働きもあります。別名ラノリンアルコールと呼ばれる合成界面活性剤の一種である乳化剤は、クリームや口紅に使われることが多いです。

化粧品の輸出方法について

化粧品を海外に輸出する際には、国内の法律だけでなく、輸出先の国の法律にも気をつけなければなりません。日本の場合、化粧品は医薬品医療機器等法という法律で厳しく管理されています。この法律は、化粧品が安全に作られ、販売されるようにするためのものです。

引用元 資生堂

国内を向け製品の輸出そのままの状態で輸出する場合

基本的に特別な手続きは必要ありません。ただし、海外で返品された場合は、日本の法律に従って輸入手続きが必要になります。

ラベルなどを変更する場合

化粧品を製造したことになりますので、化粧品製造業の許可が必要になります。
輸出前に輸出用化粧品製造届を出さなければなりません。

最初から海外向けに作った製品の場合

上記と同様に、化粧品製造業の許可と輸出用化粧品製造届が必要です。

その他

安全保障貿易管理
一部の化粧品は、安全保障に関わる可能性があるため、輸出が制限される場合があります。
GMP
海外の多くの国では、化粧品製造工場がGMPという国際的な品質基準を満たしていることを要求されます。

化粧品の輸出方法について、さらに詳しく知りたい方へ

厚生労働省のウェブサイト: 医薬品医療機器等法に関する詳細な情報が掲載されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/keshouhin/index.html
日本化粧品工業連合会: 化粧品に関する様々な情報や相談窓口があります。
https://www.jcia.org/admin/event/explain
経済産業省: 化粧品産業ビジョンです。
https://www.meti.go.jp/press/2021/04/20210426004/20210426004.html

並行輸入品と正規品の違い

輸入経路

正規品: メーカーが認めた正規代理店を通じて日本に輸入されます。
並行輸入品: 正規代理店以外の業者が、海外の正規店や免税店などで商品を仕入れ、日本に輸入します。

価格

正規品: メーカーが定めた定価で販売されることが多いです。
並行輸入品: 輸入経路が異なるため、正規品よりも安く販売されることが多いです。為替の変動や仕入れルートによって価格が変動します。

保証

正規品: メーカー保証が受けられることが多いです。
並行輸入品: メーカー保証が受けられない場合や、保証内容が異なる場合があります。

販売店

正規品: メーカー直営店や正規取扱店などで販売されます。
並行輸入品: 様々な販売店で購入できますが、並行輸入品専門のショップや、インターネット通販などでも購入できます。

まとめ

いかがでしたか?良くないと言われている成分にもメリットはあります。自分に合った成分を見つけていきたいですね。また、化粧品の輸出は、「そのまま」「パッケージ変更」「成分変更」などにより手続きが異なるため、輸出したいと考えている方は慎重に行いましょう。

参考文献

パッサオンラインストア
https://x.gd/XutXs
ビューティー&ヘルス リセラテラス
https://x.gd/ttmFr
@cosme Q&A
https://www.cosme.net/chieco/question/34649/detail
KOSE
https://x.gd/Sb1pR
日本貿易振興機構(ジェトロ)
https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-031101.html
プレデリスタイル編集部
https://www.predelistyle.com/beauty/20190816-2314
カラリアマガジン
https://x.gd/JnuIM

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