助成金とは?補助金との違いと助成金種類まとめ

助成金とは?補助金との違いと助成金種類まとめ

企業として成長するためには、プロジェクトを立ち上げたり、さまざまなプロモーション活動をしたりする必要がありますが、その際には資金が必要です。それを助けてくれる方法の一つが助成金です。助成金を活用することで、費用面のリスクを減らしながら、海外の展示会出展やプロモーションなども行うことができます。政府は、成長戦略の一つとして、2020年までには中堅・中小企業からの輸出額を2010年比で2倍にするという目標を掲げています。

1-1補助金と助成金の違い

企業を費用面で使用する方法には助成金のほかに補助金があります。それぞれの違いを説明しましょう。

▼補助金
補助金は主に経済産業省、各都道府県、市区町村などの行政が取り扱っています。新規事業の創出、産業の活性化を目的としている補助金は必ず審査があります。2013年のへ金合格率は44%ですが、補助金の中には金額が高いものがあるのがメリットです。ただし、申請期間など制約があるものが多い点はデメリットと言えます。

▼助成金
助成金は主に厚生労働省が取り扱っています。低額を継続的に支給するものが多く、窓口ごとにルールなども異なりますが、申請期間などの制約がない、支給要件も緩いというメリットがあります。助成金との大黄な違いは、審査がないこと、また一度支給されたものが返済する必要がなく、会社の純利利益となることです。

1-2:助成金種類

助成金にはさまざまなものがあります。どのようなものがあるか、一例を紹介しましょう。

・グローバル技術連携支援事業
海外での販売数を増やすことを目的に、複数の中小企業等からなる共同体が技術流出防止を考慮した試作品の開発や販路展開を行う際に補助が受けられます。

・JAPANブランド育成支援事業
複数の中小企業等からなる共同体が優れた技術や素材等の魅力をより高め、世界で通用するブランドとして確立することを目的とした際に、その取り組みに必要な経費の一部に対し補助が受けられます。

・海外進出支援奨励金(送り出し)
雇用保険を適用している中小企業であれば、海外へ出向する際に補助が支給される制度です。

・海外展開技術支援助成事業
実用化段階であることを前提として、自社製品や試作品を海外向けに製品改良する際や、国際的な規格・認証への適合をする際などに費用の一部を補助されます。

・外国意匠出願費用助成事業
中小企業が創造性や美しさのある意匠をこらした商品を海外で広く活用しようとする際に、外国意匠出願に必要な費用の一部に対する補助が受けられます。

このほかにも外国実用新案出願費用助成事業をはじめ、さまざまな助成金があります。

2:助成金申請方法・取得までの流れ

助成金は全国のJETROや各自治体で行うことができます。金額は10~3000万円までなど、種類によってさまざまです。申請はいつでもできるものがほとんどです。

2-1:支給条件・コツ

助成金は審査はありませんが、誰でも受給できるかというとそうではありません。業種や企業規模、種類に適した条件に合っているもの、などにおいて適していないと受給できません。また、支給要件は助成金の種類によって異なりますが、共通している条件としては、基本的に、
(1) 就業規則等最低限の規程が整っている
(2) 労働契約書や出勤簿など、帳簿の整理ができている
といった2点です。目安としては社会保険にきちんと加入している企業であれば、受給の対象になります。

3:まとめ

業種などの制限がなく、審査も必要なしで返済も必要ない、というメリットの多い助成金を活用し、さまざまなことにチャレンジし、企業の成長を実現させてみてはいかがでしょうか?

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