ラーメンはもう飽きた?海外が狙う次のジャパニーズヌードル
日本人のソウルフードにラーメンやうどんといった麺類は欠かせません。
ラーメンは世界的にもブームが続いていて、アメリカやヨーロッパの主要都市はもちろん、麺類では独自の文化を持っている中国や東南アジアといった新興国での人気も高まっています。
世界の食文化を味わえるといえば、アメリカを代表する都市・ニューヨーク。
ラーメン人気は日本人もビックリな状態ですが、実は、ニューヨーカーたちはラーメンの次に来る麺類を探しているようなのです。
「次のジャパニーズヌードル」に挙げられた麺類は日本人にこれまた馴染みの深い”アレ”でした。
ネクスト・ジャパニーズヌードル・Udon
ラーメンとともに日本人に愛される麺類にうどんがあります。10年来のさぬきうどんブームはすっかり定着して、いまでもうどん県である香川県のうどん店は県内外からの観光客が押し寄せています。
ニューヨークではラーメン競争が熾烈になる一方、店側も流行を追うあまりニューヨーカーが飽きてきた、なんていう声も聞かれるほどです。
そんななか次に来る日本の麺類としてスポットライトが当たっているのが“Udon”なのです。
すっかりセレブを中心として欧米人の間に定着した日本食の文化。和食がユネスコの無形文化遺産になったことも受けて、ますます海外での日本食熱は上がりっぱなしです。
とくにあっさりと食べられるうどんはラーメンと違ってビーガンと呼ばれる菜食主義者やベジタリアンにも対応しやすい材料で作られます。
これまでラーメンの影に潜んでいたうどん。
存在自体知らないニューヨーカーも多いようで、知名度アップはこれからといった感じです。ただ、うどんやそばはラーメンと違い、日本オリジナルの食文化というイメージがあるので、
どこまで”ジャパニーズヌードル・Udon”として売り出せるかが鍵を握っています。今後、うどんがニューヨークで注目される日も間近のようです。
イギリス大衆紙が「うどん県」に取材!
出典:ジャパンうどん協議会
ヨーロッパでもラーメンに続いてうどんが注目されているのは、マスコミの動きでも明かです。
イギリスの大衆紙として有名なインディペンデント紙の記者が「うどん県」である香川県にグルメ記事担当記者を送り込んだのもその証しといえるでしょう。
こんぴらさんで親しまれている香川県琴平町の金刀比羅宮の麓には門前町が広がっています。
観光客が押し寄せて大人気の手打ちうどん体験が楽しめる「中野うどん学校」は、『入学』した観光客が麺棒で生地を練ったり、足踏みをして生地をこねたりと、うどんの作り方を現地で味わえるユニークな観光施設です。
インディペンデント紙の記者であるサミュエル・マストンも実際にこの足踏み体験をして、記事に楽しく紹介しています。
海外からすれば食べ物を足踏みで作っていくプロセスはかなり珍しいものと映ることでしょう。
それをいえば、うどん県にはさぬきうどんをPRするためのさまざまなユニークアイテムがあります。
県庁所在地の高松市内を走るタクシーの中には、うどんの丼を載せて走っていたり、リーズナブルな「うどんバー」など、とにかくうどん一色で染められた「うどん県」の観光パワーはすさまじいものがあります。
イギリスでこうした記事が読まれることで、ますます海外でのうどんの知名度がアップしていくことは当然ではないでしょうか。
これから期待される、うどん店
出典:http://sow.blog.jp/archives/1022690260.html
うどんが実際に食べられる店舗は、まだそれほど多くはありません。世界的にも和食レストランの多いニューヨークやロンドンですら、うどん店は数えるほどしかないのが実情です。
ただ、現地の和食居酒屋の人気メニューにうどんが入っていたり、『ジンジャー・チキンUdon』という生姜ベースのアレンジを効かせたイギリスの『Wagamama』というヌードルチェーンではメニューの中で存在感を高めているといいます。
さらに、世界に誇る日本のアニメに載せて、うどんが海外発信される日ももうすぐです。
日本でアニメ化が決まり舞台が「うどん県」の篠丸のどか作『うどんの国の金色毛鞠』です。
アメリカでアニメ情報を配信しているニュースサイト『Anime News Network』で取り上げられるなど、海外で楽しまれるアニメの中にもうどんが関連した内容が登場しているのは歓迎すべきといえるでしょう。
まとめ
ラーメン全盛時代に大きな風穴を開ける可能性がある、うどんの存在。
きっとニューヨークやロンドンをはじめ海外の主要都市を皮切りに、ジャパニーズヌードルといえば”Udon”! そう現地で答えが返ってくる日がやってくるはずです。