アリババ奔走!サイトから偽造品削除に192億円
この10数年でインターネットというのは格段に勢力を伸ばしてきました。当時はパソコンだけでしかできなかったインターネットですが、現代においてはスマホやタブレットで自由に見ることができるようになったため、この情報化社会においては切っても切ることができない重要な存在となっています。
その中でも、現在飛躍的に成長を続けるのが、インターネットショッピングです。
楽天やアマゾン、アリババといったインターネット上で商品を買う事ができるサイトがどんどん増えてきており、市場規模を席巻しつつあります。
そんなインターネットショッピングにおいて、危険視され問題となっているのが、偽造品の販売です。
各インターネットショッピング企業は、この偽造品対策に追われてかなりの損失を被っています。
私もネットショッピングに凝っていた際に偽物をつかまされた時は“怒りの感情よりも脱力感”の方が大きかったですね、、、
そこで、今回はインターネットショッピングの偽造品問題についてアリババを中心にご紹介したいと思います。
インターネットショッピングの偽造品問題
アリババの躍進
さて、アリババという中国発信となるインターネットショッピングサイトは非常に大きく、昨年9月にはニューヨーク証券取引所に新規上場を果たしました。
上場の際には、これまでの資本調達での最大規模となる約250億ドル(約3兆円)を調達することにより、現在ではアメリカのグーグル社についで世界第2位のインターネット企業となりました。
そもそもアリババというのは、1999年に杭州のアパートの一室で、現会長であるジャック・マー氏が設立したインターネットオークション会社です。
個人で出品や落札ができるものというのが、アリババの設立により、一気に中国国内で有名になるのでした。
“中国インターネットショッピングの火付け役がアリババと言っても過言ではないでしょう。”
この個人で売買できるシステムというのが、独自で商売ごとを行って利益を得たい中国人のハートに火をつけて、一気に人気のインターネットサイトへと上り詰めたのです。そして、その勢いは今現在にも続いていき、なんとたったの15年で現在の大企業へと躍進したのでした。
アリババの闇
ですが、昨年ニューヨーク証券取引所に上場したことにより、今まで指摘され続けてきたことがどんどんやり玉にあがるようになったのです。
それは“偽造品の取り扱い”です。
アリババを利用したことがある人であれば知っていると思うのですが、グッチやシャネルのような高級品を始め、スポーツブランド商品まで含めて、異常な低価格で販売されているものがあります。
アメリカでのスポーツウェア大手のコロンビア・スポーツウェアが、2013年にアリババが運営するオークションサイトであるタオバオの商品を試験的に数百点落札したところ、
その全体の82%が偽造品であったと発表しました。
そのうえで、コロンビアはアリババを訴えたのでした。
全体の82%が偽装品だったら消費者もびっくりですよね笑
そのような報告が様々な企業から寄せられて、アリババに企業としての品位を問われるようになりました。
そこで、アリババは昨年12月に2013年から2015年の11月までに総額1億6000万ドル、日本円にすると
“約192億円を費やした”
と発表して、外部への偽物対策のアピールを行いました。2000人規模の専門部隊と5400人のボランティアを投入した結果とのことでした。
偽造品の販売はなくならないのか?
では、偽造品を掴まされたくなかったら、アリババを使わなければいいんじゃない?と思う人もいるとは思いますがそうではありません。
注意してみていると、アメリカの大手オークションサイトのeBayでさえ偽造品であふれかえっています。
“なぜこのような偽造品がなぜあふれてしまうのか”
これはある種のニーズが合致した結果であるとも考えられます。
偽造品の出品をよく見るとわかるのですが、明らかに安いのです。出品者も落札者も偽造品であると理解して売買が成立してしまっています。
このように一定層の偽造品でも構わないという人がいる限り、このような偽造品がなくなることはないのでしょう。
それでは、正規の値段で精巧な偽造品を掴まされることがないようにしようとすると、やはりメーカー直営店で購入することをお勧めします。
オークションサイトやネットショッピングサイトで通常相場より安いものが、販売されているときはまず疑うことが必要です。
また、正規品を販売する業者にしても、メーカー企業からの認定を受けることができて、それを提示することができるようになるようなシステムにするなどの、販売店とメーカーとの歩み寄りも必要なのかもしれません。
まとめ
さて、今回はインターネットショッピングサイトの偽造品問題についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
偽造品というのは、現在のオークションシステムはショッピングサイトシステムを運用する限りは、イタチごっこであると考えられます。
消費者側も、偽造品を掴まされないような心構えが必要になっていく時代になったと言えるでしょう。
皆さんも、便利ではありますがオンライン上でショッピングをする際はくれぐれも気を付けるようにしましょう。