「生産者の思いが詰まった商品を海外へ、0から始めた新たなチャレンジ!」ライフイット・ラボ株式会社 野田さん|トモダチドリブン 海外進出事例

「生産者の思いが詰まった商品を海外へ、0から始めた新たなチャレンジ!」ライフイット・ラボ株式会社 野田さん|トモダチドリブン 海外進出事例

COUXUメンバーが海外進出に取り組んでいる日本企業の方へ聞きたいことを聞いていく「トモダチドリブン海外進出インタビュー」で今回ご紹介するのは、ノウハウなしの状態で海外進出にチャレンジする、株式会社ライフイット・ラボの野田様さんに弊社の広報担当安藤が海外輸出のきっかけや取引においての実体験についてお話を伺いました。(以下敬称略)


ライフイット・ラボの原点

安藤:よろしくお願いします。まずは、現在行っている事業について教えてください。

野田:会社のなれそめからお話しますね。1973年に「えぷろんフーズ」という食品スーパーの会社として創業しました。ライフイット・ラボは、2020年7月に、えぷろんフーズから分社して設立した会社で、えぷろんフーズに卸す総菜の製造と高級なお弁当の宅配が主な事業になります。今後はグループ外での取引を増やしていきたいと考えています。

安藤:現在一番主要な事業は何ですか?

野田:今は食品スーパーに卸す食材の製造で、売り上げの8割を占めています。

安藤:分離してから数年になりますが、御社の強みは何ですか?

野田:小さな会社ならではの、意思決定のスピードの速さです。

安藤:海外ビジネスをする上でも、意思決定のスピードは強みだなぁと思います。

 


野田さんについて

安藤:ライフィット・ラボについて教えていただきましたが、野田さんの自己紹介、どういった経緯で今のビジネスをしているのか教えてください。

野田:大学卒業後、3年ほど旅行会社に勤めました。最初の配属先が愛知県の豊田市で、そこで地元のケーブルテレビ局に興味が沸き、転職しました。システムの開発プロジェクトなど、沢山の新しい経験をすることができ、楽しく働いていましたが、縁があって現在の会社を立ち上げました。

安藤:ありがとうございます。

 


海外ビジネスへの道を開くきっかけ

安藤:なぜ海外ビジネスを展開しようと思ったのですか?

野田:1つ目に、会社を分離させて新たにスタートしていく上で、大きなチャレンジをしようと思ったのがきっかけです。えぷろんグループは、創業から50年間、豊田市の皆様にお世話になりましたが、自らボーダーを作らずに、世界中の人々の役に立ちたいと思いました。2つ目に、現実的に国内での少子高齢化に伴い、食品の需要が低下しています。ボーダーを作ってしまうことは会社にとってリスクだと思い、海外に目をむけました。

安藤:なるほど。チャレンジ精神を持っているとおっしゃいましたが、海外となると、コネや興味があるなど、以前から海外との繋がりはあったのでしょうか?

野田:全くなかったです。

安藤:え!チャレンジ精神だけで飛び込もうと思ったのですね。繋がりがない中で、チャレンジ精神やスピード感をもって海外進出を進める、素晴らしいと感じています。

安藤:海外に対してどのような印象・イメージをもっていますか?

野田:やはり不安が大きかったです。だからこそ、安藤さんのような方からサポートをいただきながら前進することをイメージしていました。

 


海外進出に向けての活動

安藤:今海外進出に際してどのような活動をしていますか?また、どのような商品を販売しようと考えていますか?

野田:生鮮品に力をいれてきました。生産者との信頼関係を作ってきたと自負しておりますので、日本のおいしいフルーツなどを海外の方にも体験してほしいと思っています。また、今の会社のスーパーで販売されている、地元メーカーさんの商品も海外の人に知ってもらえたらなと思っています。

安藤:ありがとうございます。昨年から既に10回以上海外のバイヤーさんとお話されたということですが、海外バイヤーに対しての印象と実際のギャップはいかがでしたか?

野田:今までの繋がりが全くなく、真っ白なキャンパスからのスタートでした。どのように提案すればいいかを含め、サポートを頂きながらやってこれたので、ストレスなく楽しんで今までお話できたかと思います。

安藤:素晴らしい。では、今までのお話はどのようなツールを使っていましたか?また、印象に残っているお話はなんですか?

野田:ツールは「WhatsApp」を使い、リアルタイムでコミュニケーションを取ってきました。英語は誰も使えないので、担当者に直してもらったり翻訳機を活用したりしてきました。

安藤:英語ができなくても、現代のツールを使えばコミュニケーションが取れるということですね。

野田:そうですね、あとは國廣さんが後ろにいるので安心して思い切り会話ができます。特徴的だったことは、バイヤーが商品のことをよく研究していたために、こちらが知識不足で持ち帰った案件もあったことです。他社との差別化としても、自社の製品に関する説明は全てできるようにしておくべきだと反省しました。

安藤:一度持って帰って後日説明するという難しさもあったかと思いますが、具体的にどのような商品について、説明してほしいと言われましたか?

野田:おせんべいです。アジアのほうでは、おせんべいの人気がかなり高くなっていまして、原材料に関する質問が多かったです。どの原材料がどんな効果を出しているのかを説明できないと他社との違いがわからず、決められないということです。

安藤:お話をしていくうえで、国内と海外の取引の違いが明らかになり、難しさも感じていたと思います。イメージの変化を教えてください。

野田:簡単にはいかないだろうと元々思っておりましたが、サポートを手厚くいただいているので、國廣さんとは運命共同体だと思っております。(笑)今のところ商談は経験できていますが、物流などは経験できていませんので、引き続きサポートを頂きながら、壁にぶつかった時にも前向きに乗り越えて行きたいと考えています。


海外進出に向けて前進していく秘訣

安藤:偏見を持たずにチャレンジしたりビジネスしたりということは意外と難しいと思うのですが、野田さんのマインドとして気を付けていることを教えてください。

野田:個人1人1人の主体性を尊重することです。一人一人が自分事にとらえて、前に進もうとする気概をもっていれば良いのではないでしょうか。他のスタッフは兼業でしたので最初は自分がセールスを行っていましたが、社員に社長の仕事をやれと怒られ、担当を据えて進めています。このようなことからも、主体性の部分がわかってもらえているのかなと思います。

安藤:ありがとうございます。海外ビジネスを始めてみて、会社としてよかったところは何ですか?

野田:社員が既存の業務をこなしながらも積極的に海外ビジネスに参加したいという熱意があるところで、主体性を発揮してくれていることが良かったです。これから実績を作って自信をつけて行けたらと思います。

安藤:従業員達に積極性がある理由として、社訓のほかに要因は何が考えられますか?

野田:新しいチャレンジに対して前向きにとらえているということと、それを通じて社員1人1人が成長を感じることに価値をおいていると思います。

 


海外バイヤーとの楽しい商談

安藤:これまでどのような商品を商談され、どのような経緯で商談を始めることになったのか教えてください。

野田:商品は、日本茶、おせんべい、メロン、リンゴなどです。「セカイコネクト」を活用し、バイヤーさんにセールスして商談に繋がったケースと、國廣さんから商品を探している海外バイヤーを紹介してもらうケースが五分五分でした。WhatsAppでグループを作り、商談はZoomを利用していました。

安藤:WhatsAppではどのような会話をしていますか?

野田:具体的な商談が進んでいます。例えばWhatsAppで見積もりを出したり、価格交渉をしたりしています。

安藤:実際にバイヤーさんと話をしてみて、商社を通してではなく直接話せて良かったと思うところを教えてください。

野田:例えば、インドのバイヤーさんと商談をさせてもらったときに、わさびや抹茶パウダーを紹介させてもらいました。その方の日本語が上手でハッとさせられる機会がありました。気さくに話すことができる人々とお話して、国際スタンダードを実感することができました。

安藤:なるほど。日本の製品を探している海外のバイヤーが中心になると思うのですが、海外のバイヤーは、日本商品に対してどれくらいの熱量をもっている印象ですか?

野田:提案した商品に対してしっかりと研究されていらっしゃるので、我々も商品に関する情報を把握することが大事だと思います。

安藤:実務的な話だけではなく、ラフな会話をすることもありますか?

野田:日本に関する話をします。豊田市ということでトヨタ自動車のおひざ元であることを説明すると高確率でわかってくれます。

安藤:なるほど、ありがとうございます。海外のバイヤーとは、現在どのような関係だと感じていますか?

野田:最初は距離感がわかりづらかったのですが、海外の方はフランクにお話してくれますので、こちらも肩の力を抜いて話ができます。日本だとかしこまってしまうところがフランクにできるのが面白いなと思いました。

安藤:以前お伺いしたときには、名前まで変えている社員さんがいました。

野田:そうなんです、ナイルとアダムと自分たちで名乗っている人がいます。(笑)名刺にも書いてあります(笑)

安藤:結構カジュアルにコミュニケーションしているということなんですね。

 


将来のビジョン

安藤:今後1〜2年で実現したいことは何ですか?

野田:まず実績を作りたいですね。ある程度形ができてきたら、例えば地元の中小企業のメーカーさんが作っているお茶の製品を海外に売ってみたりなど、海外進出に興味があるメーカーの製品を販売したいと思っています。

安藤:メーカーとのコミュニケーションはどのようにとっていますか?

野田:トップ同士が繋がっていたり、工場の見学などもしています。

安藤:以前から繋がりのある企業を中心に海外進出していくってことですね。今後注目していきたい、増やしていきたい商品ジャンルはありますか?

野田:新しい取り組みの一つとして、eスポーツ業界の発展に寄与したいと考えています。「集中力を高められるeスポーツ弁当」の研究開発をしています。糖質の研究を一生懸命しています。将来的に、糖質コントロールできるサプリを自社で開発できればいいなと考えています。

安藤:eスポーツのマーケットは海外のほうが活発ですよね。eスポーツに至った経緯を教えてください。

野田:もともとは興味本位です。しかし、成長性は見込まれるので研究してみると、社会性が高い分野だということがわかったので、自社での取り組みを決めました。現在、愛知県の高校eスポーツ部を支援するプロジェクトにも参画しています。2026年に名古屋で開催されるアジア競技大会でeスポーツが正式種目に採択された暁には、このプロジェクトで支援している高校生から、日本の代表選手を輩出していきたい思いです。

安藤:僕も実はeスポーツがすごく好きです!「セカイコネクト」を見てサプリの需要を知り、注力していくことになったわけですが、「セカイコネクト」は御社がやっているような海外輸出以外にも役立ちますか?

野田:29カ国2000社以上のバイヤー情報が見ることができるので、世界のバイヤーが求めている世界的なトレンドを見ることで確認できます。

安藤:情報の使い方を理解されて、活用できているみたいで素晴らしいと思います。


コロナ後の海外ビジネス形態

安藤:現在はZoomなどを利用したオンライン商談が多いと思うのですが、コロナ後はどのように海外進出を進めていく予定ですか?

野田:まだ明確なビジョンはないのですが、まずは輸出事業で実績を作り、軌道に乗ってくれば次の新しいビジネスを考えていきます。今はコロナ禍で行動に制限がありますが、自由に行き来できるようになれば現地に行ってみたいですね。

安藤:現時点で一番行きたいマーケット、国はどこですか?

野田:うちはサッカー好きが多いので、ヨーロッパや中東に行ければいいと思っていましたが、メインは東南アジアです。

安藤::ありがとうございます。

安藤:今後お付き合いしていく上で、改善してほしい点や要望などはありますか?

野田:ないですよ、満足しています!むしろ刺激を受けて、こちらも前進できています。

安藤:我々のサービスのなかで、一番良かった、助かったものは何ですか?

野田:言語の壁がどうしてもありますので、そこのサポートと、セカイコネクトのサービスは凄くありがたかったです。

安藤:「セカイコネクト」はバイヤーを探すハードルを下げてくれますよね。

野田:そうですね。

 


海外進出を考えている日本の中小企業の方へ

安藤:海外進出を考えている企業が日本では多いと思いますが、どのようなマインドを持ってこれにあたればいいと思いますか?

野田:実績を出していない我々が言うのは恐縮ですが、海外進出することを社内で意思決定できたのであれば、あとは馬鹿になって前進あるのみだと思います。

安藤:ありがとうございます。海外ビジネスを目標にしている中小企業や商社さんに向けて一言お願いします。

野田:海外進出を意思決定したら、COUXUさんのようにサポートをしてくださる方々とパートナーシップを組んで、スピード感を持ってやっていくのが良いと思います。COUXUさんのサービスは価格以上だと感じております。初めての海外進出は不安も大きいですが、前を向いて努力するのみだと思います。

安藤:最後に御社のPRなどありましたらお願いします。

野田:我々は現在、食品スーパー事業でパートナーシップを組んでいる食品メーカーさんの商品を海外に提供するビジネスを行っている最中です。食品に限らず、自社商品の海外販売を検討されていても、自分たちでは海外販売が難しいと考えている場合には、我々に一声頂ければ全力で販売させていただきます。ご連絡お待ちしております。

安藤:ありがとうございました。

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