日本の文化は世界のセレブをも唸らし、世界のトレンドを走っていることはご存知でしょうか？

歌手のレディーガガやニッキーミナージュは原宿のファッションを気に入り、世界に発信しており、同じく歌手のケイティ・ペリーはきゃりーぱみゅぱみゅのファンであることを公言しています。

また世界のトレンドの中心といっても過言ではないではないフランス、パリで日本のコスメ用品のインパクトはかなりのものです。

パリコレで取材をするエディターは口を揃えて「未開拓の美容大国はドラックストアの発展した日本だ」と言うらしい。

出典:外人「日本製コスメは高品質！」世界が認める日本のスゴイ化粧品７選

このことから日本はファッション文化やコスメ文化を世界に配信する側であると言えるでしょう。

しかし、トレンド文化を受ける側はどうやって最新のトレンドをキャッチしているのでしょうか。

そこでシンガポールの現地でこんな質問をしてみました。

「シンガポール（東南アジア）で化粧品や洋服のトレンドはどこで追っているのか？」

20人に伺ったところ、実に2/3以上が”インターネット”と回答しました。

この結果東南アジアの多くの方はインターネットの口コミやSNS等で最新のトレンドをキャッチしていることがわかりました。

実際に使われているアプリ

実際にインターネットのどこから情報を得ているのか、尋ねたところ口コミアプリが特に人気のようでした。

これは現地で流行っている韓国の化粧品クチコミアプリ「K Beauty」というものを紹介してもらった内容です。

今回は現地の方がどのように情報を得ているのか、動画を撮らせていただきました。

TwitterやFacebook、Instagramでの広告をかけるというのは至極当たり前の話ですが、トレンドに敏感な美意識の高い女性たちをターゲットに個人間の口コミアプリを丸々作り、そこでさらに化粧品のアップセールを計るマーケティングは日本では聞いたことがありません。

聞いてみると個人間の口コミなので企業の宣伝よりも信頼ができるとのこと。正直企業側が偽装アカウント作って口コミを行おうと思えばいくらでもできるとは思うのだが、、。それでもこのアプリは若い女性を中心に人気なのです。

近年では日本の化粧品よりも韓国の化粧品を見かけることが多くなりました。東南アジアのどこの百貨店やデパート、ドラッグストアに行っても韓国の化粧品が棚に並び、日本の化粧品はシェアを大幅に失っています。

10年くらい前までは「化粧品＝日本」でしたが、現地の方に聞いても日本よりも韓国の化粧品を使っている人が多かったです。

これはこういった消費者へのアプローチの仕方が日本よりも圧倒的に上手いからではないでしょうか。

他国の煽りをきっかけに日本企業の今後の巻き返しに期待しています。