海外で好まれているお酒調査してみた!

海外で好まれているお酒調査してみた!

日本でも現在盛り上がっているワールドカップの観戦のお供にお酒を飲まれている方は多いと思います。片手にお酒のグラスをもちながら試合を観戦している光景をよく見ます。今回の記事では、「お酒」に関して、世界の地域別に好まれているお酒の種類や日本酒の海外の評判等、地域別お酒の売り上げ推移を書いていこうと思います。

海外の日本酒評判

日本酒は「SAKE」という愛称で世界に好まれています。アメリカを中心に、中国・韓国・台湾などに好まれています。2010年から2021年までの間に年間清酒輸出量は約二倍に増加しました。日本酒は2013年に「和食」がユネスコ世界無形文化遺産に登録されたことがきっかけになり、世界により広がることに成功しました。世界のヘルシー志向のレストランに日本酒は置かれることが多いです。
日本酒の輸出先の25%がアメリカで占めています。アメリカではお肉料理と一緒に飲めるライトなお酒として日本酒が好まれています。アメリカでは比較的高級な日本酒ブランドが好まれています。
一方、アメリカ以外の主な輸出先として、東アジアや東南アジアでは、価格を重視したリーズナブルな日本酒が好まれており、中国・台湾では接待や贈呈品に用いられる、高級な日本酒が好まれています。
ヨーロッパでは、上記の地域と比較すると日本酒の人気はもう一つですが、食中酒として近年徐々に人気を高めています。

日本酒輸出先データ(https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2022/aa4e4e3ce1463532.html)

世界のお酒紹介

次に地域別で飲まれているお酒について紹介します。

東南アジアでよく飲まれているお酒はスピリッツ(蒸留酒)です。スピリッツは日本でいうところの焼酎みたいなものに当たります。そして次によく飲まれているのがビールです。東南アジアではビールに氷を入れることが主流になっています。

蒸留酒に関しては、実は南米でも最も好まれているお酒になります。ペルーでは「ピスコ」という蒸留酒が非常に人気です。コロンビアでは「アグアルディエンテ」が人気で、日本でいう芋焼酎の立ち位置だそうです。ボリビアの「シンガニ」という蒸留酒は日本で初めて最上ランクを受賞したお酒になります。

欧州では主にビール・ワイン・リキュールが好まれています。欧州の中でもドイツ・ベルギーは特にビールの消費量が多いです。ドイツとベルギーの両方で特に好まれているビールですが実は両国では少しビール生産方法が異なるという部分がまた面白いです。
ワインは特にフランスで好まれている印象です。フランスは一人当たり年間約43ℓものワインを消費しているといわれています。日本ではビールの年間一人当たり消費量が約34リットルと言われていますので、フランスでは日本のビールよりも良く飲まれているということが分かります。リキュールが特に好まれている地域はイタリアです。イタリアもフランス同様ワインのイメージがありますが、アマレット・カンパリといったリキュールが好まれています。

ピスコ(https://www.ienomistyle.com/trend/20220512-5707)
アグアルディエンテ(https://ippin.gnavi.co.jp/article-5270/)
シンガニ(https://www.bar-times.com/singani/)

世界のアルコール市場

次に日本国内でも度々話題となる、「お酒離れ」に関して、海外でも同じ現象が起きているのかについて調べてみました。日本ではアルコール離れ、ノンアルコール飲料人気の傾向が実際に起きています。しかし東アジア市場では中国及び中華圏経済の影響にもよりアルコール飲料の消費量が拡大している。アメリカ地域はアルコール飲料の消費量に関しての大きな変化はない。一方、欧州地域では日本の傾向と同じく、ここ10年で15%強消費量が減少しています。世界全体では直近15年で見ると、アルコール飲料の消費量は上昇しているものの、直近五年での消費量の変化はありません。

欧州データ(https://dacota-project.eu/Links/erso/knowledge/Content/05_alcohol/alcohol_consumption.html)
世界のアルコール変動データ(https://www.researchgate.net/figure/Total-alcohol-per-capita-consumption-15-year-in-liters-of-pure-alcohol_fig1_348679112)

クロージング

いかがだったでしょうか。世界の地域のよって好まれているお酒の種類や、アルコールの消費量の推移の実情が見えてきたと思います。また日本酒が海外でどのくらい受け入れられているのか、また日本酒をどのようなブランディングで販売すればよいかなどの参考になればとてもうれしいです。

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