【速報】海外でも和食は自宅で食べる時代!?日本産農産物の輸出拡大

【速報】海外でも和食は自宅で食べる時代!?日本産農産物の輸出拡大

日本食ブームから見る国外需要の高まり

近年の日本食ブームの拡大とともに国産農林水産物の国外需要が高まっています。
PNG世界コネクト
※写真 ミャンマーのスーパーマーケットで販売される日本の野菜

今まで日本の農産物といえば『品質は良いが価格が高い』という理由で実際に現地での売り上げも伸び悩んでいました。その理由も『どのように調理すればよいか』など農産物の調理に対する情報が少なかったのではと言われております。

最近は少し変化して来ており、海外で日本産の食材を利用した日本食を提供しているレストランもあります。

今後はそういった形で世界の日本食ブームと相まって『ヘルシー志向の外国人』に国産農産物の品質と安全性も更に評価されていくのではないでしょうか。下のグラフは今年の8月にJETROが発表した農林水産物の輸出動向を見ていただいてもわかるようにその数を月ごとに見ても前年度、前々年度を大きく上回っています。
グラフ農産物

農林水産物を輸出工程が簡素化される!

今、農林水産物を輸出するための工程が少しずつ変わりつつあります。
従来、農産物を輸出するためには検疫や税関、産地証明などの手続きを様々な場所でする必要がありました。これは、農家や業者の方々にとっては煩わしい工程で輸出の妨げになっていたのが現状です。そんな工程を変えるために24日、成田市場輸出拠点化推進協議会が成田空港の公開卸市場を拠点とした輸出拡大と行程の簡素化を進めていくことを決めました。

千葉県成田市の公設卸売市場を拠点とし、成田国際空港から欧州連合(EU)や中東などへの国産農産物の輸出拡大を目指すプロジェクトが進んでいる。農水省の補助金交付が決まり、11月に、英ロンドンに野菜などを試験輸出することがわかった。昨年10月に発足した「成田市場輸出拠点化推進研究会(現・協議会)」が3月に構想をとりまとめ、補助金交付決定を受けて具体化を進めてきた。

【8月24日ロイター 農産物輸出拡大で成田市場を拠点に、11月ロンドンへ輸出試験より】

この記事によると成田に公設の卸市場を設けて、先ほどあげた検疫、産地証明の手続きをまとめて行うことで輸出工程の簡素化を実現するようです。また海外からのニーズ情報や商談の場も設けているので、その場で契約を結ぶこともできます。
まずは11月にロンドンへの試験輸出をし、そこから地域をEU、中東へと広げていくプランが現在考えられています。

まとめ

農林水産物の輸出量の増加に加えて、今回の輸出拡大プランを取り入れることで政府は更なる外貨獲得を思案しているのでしょう。このような海外輸出を後押しする動きは農林水産物以外の商品の輸出についても後発的に伸びてくることになると予測されます。

世界中で『日本の素材』で『日本食』を食べられる日もそう遠くないかもしれません。

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