家系ラーメンは海外でも流行するのか
この記事は2023年12月15日に更新されました。
街中でよく「横浜家系ラーメン」の看板を見かけることはありませんか?
筆者の私はそんな看板についつい惹かれてしまうほど、ラーメンの中でも家系ラーメンが一番好きです。
日本では大人気の家系ラーメンですが、世界ではどの程度受け入れられているのでしょうか。
この記事では、現段階でラーメン店がどのくらい海外に進出しているのか、海外からはどのような反応をされているのかを踏まえつつ、家系ラーメンの海外進出について考えていきます。
家系ラーメンとはどんなラーメンを指す?
そもそも家系ラーメンとはどんなラーメンなのか、みなさんご存知ですか?
1974年創業の吉村家が源流とされている家系ラーメンには、主に以下の三つの特徴があります。
①スープ
家系ラーメンのスープは、豚骨や鳥ガラからとった出汁と醤油のたれ(かえし)を合わせたもので、濃厚かつキレのある味が一般的です
②具材。
デフォルトのトッピングとして、海苔三枚・ほうれん草・焼き豚・ネギが乗っていることが多いです。
③注文方法
ラーメン店ではコールと呼ばれる口頭での注文を行います。
家系ラーメンでは、このコールによって油の量・味の濃さ・麺の硬さを自分の好みに調整することができます。
日本のラーメンへの海外の反応は?
そもそも日本のラーメンは海外の方からどのように思われているのでしょうか。
観光庁の2019年の調査によると、訪日外国人が最も満足した飲食として、肉料理の次にラーメンが挙げられていました。3位の寿司をも上回る人気です。
2000年代の初頭、ラーメンブームが起きたアメリカ国内では次々とラーメン店が開店し、日本のラーメンが世界へと広まっていきました。今や大手ラーメンチェーン店の海外進出は当たり前で、今後もその店舗数が増加していくと見込まれています。
味の種類では、豚骨ラーメンが圧倒的人気を誇っているようです。臭みが少なくクリーミーな味わいの豚骨スープは飲みやすく、海外の方々にも受け入れられてると考えられます。
日本の家系ラーメンは受け入れられるのか?
それでは本題ですが、結論から申し上げますと、家系ラーメンも海外の方に受け入れられると言えるでしょう。
記事の序盤で記載したように、家系ラーメンのスープはどんな方でも飲みやすく、支持を受けやすい味になっています。
また、太い麺や濃厚なスープ、チャーシューなどで構成されているためボリューム感もあり、日本と同価格で提供できるのであれば、とてもコスパのいい外食店になり得ます。
懸念点があるとすれば、トッピングされている海苔は外国人が消化できないことが挙げられるため、何かしらの改良が必要になります。
外国人と海苔の関係性については以下の記事で取り上げていますので、併せてぜひご覧ください。
世界のIEKEIへ
日本の食文化として広まっているラーメンの中でも、ボリューミーながらも食べやすい味であり、さらに個人に合わせた食べ方ができる家系ラーメンは、世界の多くの人に受け入れられるのではないでしょうか。
そのうち外国でも「IEKEI」が伝わる日が来るかもしれませんね。
参考文献
・観光庁, 「訪日外国人の消費動向 2019年 年次報告書」, https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/content/001345781.pdf