【動画付】展示会で日本商品を見た海外企業に突撃インタビュー
今年2015年2月4日から3日間に渡って行われた東京インターナショナル・ギフトショーでは、私たちも毎年、海外企業を招待しています。
その場で発注を決めるケースもありました。
また、中には、最近日本商品を取り扱った事のない企業も含まれ、海外企業に日本商品を知る良い機会となっています。
その来日した海外企業が日本商品を見て、日本企業と触れ合う中で何を感じたか?
来日して頂いた海外企業にインタビューしてみました。
日本商品を見た直後、海外企業は何を感じ、何を話すのか?
生の声を聞いてみて下さい。
http://youtu.be/5yRzsUSW4IU
(あなたの自己紹介をお願い致します)
私はシンガポールで商品調達と物流の支援をしています。
商品は主に中国から調達していまして、2004年からもう10年ぐらいの会社です。
私が感じている事は、中国以外のサプライヤーから調達を行うべき時期になった事です。
だから今が日本に来てこのギフトショーの商品を、アテンドする良い時期だと考えています。
(実際に多くの日本商品を見てどう思いましたか?、実際に見る前と比較して何か変わった事があれば?)
日本のサプライヤーと取引をした経験はありますが、それは数年前です。
その後、日本からの調達はやっていません。
なので、日本について多くの事はあまり知りません。
今回、この展示会に来て解った事は、殆どのサプライヤーは英語話せません。
コミュニケーションを取る為に貴方みたいなエージェントが必要です。
また、日本のサプライヤーは生産期間が長いと感じました。なので在庫がある商品を希望します。
在庫があるとしても納期が1、2か月だと、これは遅すぎます。
仮に商品をECサイトに掲載した場合、お客さんは一か二か月も待ってくれません。
活動が遅い事は問題だと思います。
価格もそうです。
輸入の際に日本製商品の価格は懸念点となります。
(日本の商品に関しては、特に問題とかありますか。あなたは日本製商品が少ないって仰ってましたが…)
はいそうですね。
中国で生産された商品が非常に多かったです。
もっとメイドインジャパンを見たかったですし、その為にこのギフトショーに出席しました。
中国以外で生産された商品を探しているのですが、中国製をよく見ます。
ただ一つ良い点がありましてそれは商品が中国で、生産されていても日本のサプライヤーが工場をチェックを行っているため、品質はまだ良いのでトライアルとして小ロットで購入する事を検討出来ます。
中国から仕入れる時は普段大ロットで購入しないといけないので、ここが日本から仕入れるかどうかを考える時の比較するポイントです。
(最後に、日本のサプライヤーに対する 期待又は希望する事は何でしょうか。)
将来的には、英語で対応出来る企業が増えて、【情報、商品を】提供するスピードが速くなる事を希望しています。
(その二つが主な問題ですね。)
そうですね。これは、今直面していると感じる問題です。
まとめ
海外の企業からしたら、日本企業の商品なのに日本製が少ない事は違和感があるのかもしれません。『Made in Japanが素晴らしい!』という反応よりも『なんでこんなにMade in Japanが少ないの?』という反応に近かった印象を受けました。日本の強みなのは、やはり海外企業からの信頼や安心であった事も実感しましたが、より多くの商品を海外に輸出を目指していくには、それだけでは難しいですね。それもただ、商品力だけではなく素早い活動や判断が重要視されている事もお解り頂けたと思います。数多くの競合に『何で勝つか?』を明確にしなければいけないと実感した機会になりました。