逆カルチャーショック?日本を愛する外国人の体験談を集めてみた
この記事は2024年1月22日に更新されました。
観光地を訪れると、外国人観光客の姿を多く目にするようになった今日この頃。
初めて訪れた人はもちろん、何度目かの日本滞在を楽しんでいる人もいるのではないでしょうか。
中には、日本独特の文化や国民性、便利さにすっかり虜になるあまり、母国に帰って逆カルチャーショックを感じるケースもあるといいます。
日本人にとっては誇らしいこの奇妙な現象について、知人へのインタビューを通して海外の反応を調べてみました!
アメリカ人男性(26)の反応
──日本に来て感じたことは何ですか?
「日本からアメリカに帰国して気づいたのは、滞在中は街を歩く人たちを見下ろしていたことかな。
アメリカ人は全体的に日本人より平均身長が高いから、帰国すると背が高い気分に浸れないんだよね」
──それは羨ましい限りです…
でも確かに日本の平均身長は世界的に見ても高くはありません。
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──他に日本と母国の違いを感じたことはありますか?
「そうだね…あとはアメリカ人はとにかく太っている人が多かったと日本に来てから痛感したね。
高カロリーなメニューが中心のアメリカに帰ると、素材や料理法がシンプルかつ繊細で美味しかった日本のグルメを思い出すよ」
──その気持ちはすごくわかります。
NYに1週間滞在したとき、財布をすられてホットドッグとコーラとスナック菓子で過ごしたことがあるから…
「それは大変だったね。
あと、アメリカでは飲み物にはお茶にすら砂糖が入っているのが普通だったんだけど、帰国してからショックを受けたよ。
糖分たっぷりの飲み物は、そのまま太る原因にもなるからね」
──確かに日本のカフェやコンビニで買える飲み物は砂糖が入っていないのが普通です。
砂糖入りが当たり前の外国人からすると、砂糖なしでも美味しいのは衝撃的かもしれません。
和食は世界的にもヘルシーで洗練された料理と評価が高いのは事実ですし、母国に帰ってから和食を恋しく感じる外国人が多いのもわかります。
イギリス人男性(24歳)の反応
──日本に来て感じたことは何ですか?
「どのお店に行っても、日本の店員さんの接客が温かくて親切なことが懐かしくなる。
イギリスではイスに座って無愛想にレジを打ったり、商品を出されるときも無言だったり、というのが当たり前で…
イギリスで生活していたときは、接客について不満を感じたことはなかったけどね」
──やっぱり接客面に関して日本は素晴らしいのですね。
「レストランをはじめ、イギリスではチップの習慣が根付いているから、チップがなくても親切なサービスを受けられる日本にあこがれを抱いちゃうな」
──デパートやアパレル店に入ると店員さんがついてきてくれるという日本では当たり前の光景を過剰すぎて面倒だと感じている方もいらっしゃるようですが、精一杯のおもてなしの気持ちをこうして好意的に捉える方も多くいらっしゃるようで嬉しいです。
オーストラリア人男性(24歳)の反応
──日本に来て感じたことは何ですか?
「交通機関の時間の正確さには驚いたな。
電車がぴったりその時間に到着して発車するという光景は、オーストラリアでは本当に珍しい。
日本のバスも多少遅れることはあるけど、それでも数分だし、次々にやってくるよね」
──これは日本でも話題になるくらいの正確さですよね。
日本人といえば真面目、というイメージの根本にある文化かもしれません。
「駅員や車掌のプロ意識も高いなあと思うよ。きちんとした制服と身のこなしで安心感がある。
オーストラリアでは運転手が派手な髪色だったりモヒカンだったりするから、もしこれが日本の電車だったら…と考えると笑っちゃいそうになったよ」
──モヒカンはすごいですね…
先ほどのインタビューでもありましたが、働いている人の服装や仕事に対する姿勢は、外国人が日本を訪れて素晴らしいと感じる大きなポイントのようです。
まさに日本らしいおもてなしの文化ですね。
アメリカ人女性(29歳)の反応
──日本に来て感じたことは何ですか?
「私は長期滞在で日本に来ていたんだけど、帰国して久しぶりにアメリカのスーパーマーケットへ買い物に出かけたら、迷子になりそうになった。本当に!」
──そんなにですか?
でも確かに海外のスーパーって大きくてどこに何が置いてあるかわからなさそうなイメージがあります…
「日本のスーパーは、特売品や商品が見つけやすく綺麗に棚へ陳列されているし、買い物するのにちょうど良い大きさの敷地にまとめられているからすごく楽なの。
アメリカのスーパーってこんなに大きかったっけ、ってびっくりした。
逆にこれほど広いスペースが必要なのか、疑問に感じちゃった」
──そういえば、アメリカは広いから車社会で、まとめ買いする家庭が多いと聞いたことがあります。
日本人はコンビニ感覚で食料品や日用品の買い物ができる環境にあるので、それを踏まえると便利だと感じるかもしれませんね。
まとめ
日本で暮らしていると見えてこない日本の良さ。
訪日外国人の中には、そんな日本の文化の素晴らしさを客観的に捉えて逆カルチャーショックまでも感じる人がいるというのは、私たちにとっても喜ばしいことです。
日本の便利さや人の温かみといった魅力をいつまでも残していきたいものですね。