日本とは大違い!?世界の結婚式を調べてみた
みなさんも一度は参加したり開いたりしたことがあるであろう結婚式。
誰もが幸せになるこの瞬間、みなさんもご存知の通り、その国・地域の文化や伝統が色濃く反映されたものなんです。
そこで今回は、日本に住む私たちからしたら「面白い」「変わってる」と思うような結婚式をまとめてみました!
目次
まるで映画みたい!アメリカの結婚式
まずはアメリカの結婚式から。
洋画が好きな方は想像がつきやすいかもしれませんが、日本とは異なる点がいくつかあります。
まずはブライズメイドとグルームズマンと呼ばれる人たちの存在です。
前者は新婦の、後者は新郎の親友や家族が引き受け、新郎新婦が決めたウエディングカラーのおそろいの服を着て様々なお手伝いをします。
日本の結婚式でもたまに取り入れられていることがありますが、アメリカでは一般的なようです。
次に挙げられるのが、ウェディング・レジストリという習慣です。
日本では新郎新婦にご祝儀を贈りますが、ウェディング・レジストリでは新郎新婦の欲しいものリストからプレゼントを贈ります。
お金はもちろんありがたいですが、ゲストのセンスで選ばれたプレゼントとなると、より一層嬉しさと楽しさが増しますね。
そして何より特徴的なのが、結婚式後の披露宴です。
新郎新婦の思いでの曲が次々とかかり、彼らはもちろん、両家の両親やゲストたちでとにかく踊りまくります。曲によって、笑いあり涙ありの素晴らしいダンスが繰り広げられるのです。
また、日本でも行われる新婦からのブーケトスの他に、新郎からのガータートスがあります。ウエディングドレスの下のガーターを外して投げるという日本では考えられないパフォーマンスですが、かなり盛り上がるのだとか。
他の欧米諸国も基本的にはこのような形式に従っていて、日本と比べると
・とにかく踊って食べる
・フランクな雰囲気で行われる
・結婚式、披露宴、二次会と、それぞれがかなり長い
といった特徴があることがわかりました。
とにかく長い!インドの結婚式
日本と同じアジアの中で、宗教上の理由から、結婚式を非常に重要視する国があります。それがインドです。
一生に一度の結婚式のために大金をかけ、とにかく豪華に素敵に行われるそうです。
大きな特徴は何と言ってもその長さ。
短くて3日、長くて1週間ほどかかる結婚式には、多くの儀式があります。
結婚式場までの新郎新婦の盛大なパレードから始まり、神への祈りやこれからの人生を良きものとする儀式を行い、そしてやはり徹夜で踊りまくります。
厳かな儀式の数々や豪華な衣装、それに参加する大勢のゲストたちを見ると、とても大きな舞台かのような結婚式です。
インドの結婚式はその儀式だけでなく振舞われる食事の量なども盛大なため、一般の方も参加できるというのも驚きです。
ただ、最近では1日で盛大な結婚式を行うカップルも増えてきているそうです。体力的にも金銭的にも数日間の結婚式は大変ですもんね。
男女別々!?アラブ首長国連邦の結婚式
宗教上の理由も相まって日本とは全く異なる結婚式なのが、アラブ首長国連邦、その中でもドバイです。
みなさんもイメージされているように、ドバイの結婚式はとにかく豪華でお金がかけられています。富裕層が開き富裕層が集まる結婚式ということで、ご祝儀も必要ないのだとか。その代わり、プレゼントを渡すこともあるそうです。
また、男女別に結婚式が行われるのも大きな特徴でしょう。ゲストはもちろん、新郎新婦もバラバラで行われます。結婚式なのに新郎新婦どちらかの姿しか見ていない、ということもありえるのです。
それでも多くのお金をかけて行われているとなると、結婚式というかけがえのない一瞬を大切に残そうという意思が感じられますよね。
余談ですが、アラブの世界では結婚式やその後の新生活の費用のほとんどを男性側が負担することが当たり前だとのこと。そういった意味でも、男性にとってはまさに一世一代のイベントだと言えます。
踊りまくる!トルコの結婚式
日本と親交が深いトルコの結婚式は、自由と伝統が上手く合わさっています。
結婚式への参加は誰でもできるようで、新郎新婦側も誰を招くかなどは決めないようです。
民族舞踊が根付いているトルコらしく、結婚式は参加者全員がとにかく踊ります。
まさにお祭りのような自由な雰囲気が感じられますね。
一方で、結婚式前や当日に行われる伝統的な行事がトルコの各地域に存在します。
例えば結婚式前夜に行われるヘナナイトというイベントは、基本的に新婦が独身最後の夜を家族や友人たちとともに家で過ごすために行われるものです。ここでも踊って楽しむようです。
また、結婚式などの大切な場で食されるケシケキというおかゆのような料理は、新郎新婦の親族などがその調理に関わるなど、作ってから食べるまでが儀式のように扱われています。2011年にはユネスコの無形文化遺産に登録されるほど、トルコの方々にとって大切な文化なのです。
3日間も続く!?モロッコの結婚式
最後に取り上げるのは、スペインやポルトガルの真下、北アフリカに位置するモロッコの結婚式です。
伝統的なモロッコの結婚式は3日間に分けて行われます。
1日目は、新婦はモロッコの温泉とも言える大衆浴場ハマムで身を清めて、新郎新婦別々で家族や友人といった親しい人々に結婚を祝われます。
2日目はさらに大勢の人に囲まれて新郎新婦が結婚の誓いをします。新婦の手にはヘナと呼ばれるタトゥーが入れられ、これからの幸せを祈ります。
そして最終日の3日目にはこれまで以上の大勢のゲストが集まり、本格的な結婚式を開きます。華やかな会場で伝統的な衣装に身を包んだ新郎新婦を囲み、なんと夜通しで行われるそうです。
日本の結婚式がかなり短いように思えてきますね。
世界の多種多様な結婚式
各国の文化が色濃く反映された結婚式の数々。今回は数か国しか取り上げていませんが、驚きの発見ばかりではなかったでしょうか。
最近では結婚や男女に対する価値観が大きく変わってきています。
今後は守るべき伝統は守りつつ、一方で現代に合わせた革新が行われ、また新しい結婚式の姿へと進化していくかもしれません。
参考文献
・AMENEW DREAMS, 「【アメリカの結婚式】日本とはちょっと違うアメリカのウエディング事情」, https://amenew.site/2021/04/21/wedding-usa/, 2021年4月21日更新
・インド大好き!ティラキタブログ, 「インドの結婚式には不思議な儀式がいっぱい。秘められた儀式の意味を探る」, https://blog.tirakita.com/2017/10, 2017年10月19日更新
・ブライダル検索ラブマリ, 「【世界の結婚式事情】男女別々のドバイ流結婚式!」, https://bridal-kensaku.com/2017/06/08, 2017年6月8日更新
・TOURQUA, 「【地域別】トルコの結婚式の伝統やしきたりは?結婚にまつわる風習を紹介」, https://tourqua.com/comm/2824, 2022年3月31日更新
・ippin, 「モロッコ王国大使館全権公使夫人が語る。3日間続くモロッコの結婚式とは!?」, https://ippin.gnavi.co.jp/article-1461/, 2015年1月28日更新