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駐在員が語る。海外勤務を楽しむためのコツ

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企業のグローバル化が急速に進むなか、海外留学経験や帰国子女でもない普通の社員も海外赴任することが多くなりました。
海外での生活という選択肢に憧れる人もいればずっと国内で生活していたいという人、十人十色でしょう。

エンジャパンが2010年に行った「海外での勤務」についての調査では、「海外赴任の可能性がある会社を積極的に希望する人」は19%という結果でした。
意外と少ないのは日本企業が海外に視野を向け始めている段階だったからということでしょう。

ですが、2015年度に同様の調査を行った際の数値は約2倍の37%となりました。
これは企業レベルではなく、個人レベルで海外勤務に興味がある、といった人が増えてきたからではないでしょうか。

海外勤務に対してイメージばかり膨らみますが、実際にどのようなことが経験でき、苦労するのか知りたいと思いませんか?

今回は海外で勤務経験のある人に直接海外で勤務することについて根堀り葉堀り、伺いました。

1:海外勤務がある業種

海外勤務と言うと「花形の仕事」「栄転」などというイメージがあります。海外勤務がある業種は、海外事業も行っている総合商社や現地法人や製造拠点を海外に持つ製造業等が主です。

海外法人との企業提携や合併で外資となる日本企業も増て、海外との接点を模索するため社員を海外派遣する企業も増えています。

1-1.海外勤務の人達の感想

ベトナム駐在員になった方に実際に海外勤務についてインタビューしました。

『20代で海外で暮らし、仕事をすることを経験できたことは、非常に良い経験になりました。
とくに仕事の中では、仕事量も判断も多い中、それだけ苦労もあったものの、スキルアップにつながったと思います。
また海外にいると日本のことがよく見えるようになり、日本に対しても愛着がわきました。』

多くの場合単身赴任が多く、孤軍奮闘せざるを得ないことが多く挙げられています。また、企業の決まりで家族全員での海外居住が条件となっており、子供の教育やコミュニケーションの面で苦労したという話も聞かれました。ただし、海外拠点ではサービス長や所長といった管理職系の仕事ができるので、頼りにされる部分も大きく、仕事にやりがいを感じたという声が多くありました。

2:海外勤務のメリット・デメリット

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海外勤務のメリットとデメリットを知りたいという方も多く見られますので、海外勤務におけるより具体的にメリット・デメリットについて
引き続き聞いていきましょう。

まずはメリットを仕事とプライベート、2つに分けていきます。

メリット(仕事)

『海外に駐在されている方は、比較的、日本で経営層に近い方が駐在されているような方が多く、身近にトップの方とお話しができることで、非常に良い経験となりました。さらに日本で行う仕事よりも、より多くの仕事量と責任(判断)をすることが必要になる為、仕事へのやりがい、ダイナミックさを感じることができ、異文化の方と仕事をする為、習慣、礼儀は異なる事が多いが、日本では考えつかなかったようなアイデアやひらめきがありました。』

ここで海外勤務ならではの意見が垣間見られたように思います。
身近にトップのビジネスマン、責任箇所が多い、日本では考えつかないアイデア といった自己のスキルアップに
つながる要素が非常に多いと感じました。
次はプライベートでのメリットを見てみます。


メリット(プライベート)

『物価が安い、住まいが豪華、ドライバー付きの車があったり、日本の生活レベルから比べて、高いレベルの生活ができることが多い。(駐在場所にもよる)
また、衣食住ともに現地特有の異文化体験ができ、また周りの国々へ旅行もしやすい環境になりました。

会社によりまちまちですが、駐在員手当を支給される場合が多いため給料は思うよりも稼ぐことができます。
それと海外から日本へ帰任した際は住民税が1年間かからないのが嬉しかったです。』

公私共にメリットをまとめると下記のようになります。

・ビジネスマンとして成長が期待できる
・異文化に対して受け入れる多様性がつく
・先進国としての恩恵を受ける事が出来る
・給料が多く、帰任後住民税が1年間かからない

日本で働いているころと比べ待遇面が優れているという点があります。また居住環境も優遇されており、広い社宅やホテルに住まうことができるという声もありました。家の庭にプールがついていることは当たり前にあるようです。また、日本人街に居住できたため、同伴の家族には言語面では大きな苦労がなかったという声もあります。
現地特有の食べ物や習慣を体験でき、他の国への渡航もしやすくなることは旅行好きには魅力的ですね。

やはり海外赴任は手当がつくため、給料はそこそこ貰えるようです。
さらに日本へ帰任した際には住民税が1年間かからないというのは初耳でした。
これはかなりポジティブなポイントであるのではないでしょうか。

ここからはデメリットをインタビューしていきます。

こんなにメリットがあるのにデメリットは果たしてあるのでしょうか。

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デメリット(仕事)

『仕事量(判断する事)が多い中、日本からの指示と現地での実情が合わないこともあり、間の立ち位置になることで苦労も多いです。
そして仕事上で重要な判断することが多くなってくることもあるので、場合によりストレスを多く感じることがあります。

異文化の方と仕事をする為、習慣、礼儀は異なる事が多く、日本の常識が通じないことがある為、思いがけないストレスを感じることがあります。
また日常が仕事場と家の往復になってしまうこともあり、うまく気分転換ができなく、思い悩んでしまうこともあります。』

なるほど。仕事の責任が多いからこそ失敗に対してのプレッシャーに対してストレスを多く感じてしまうようです。
異文化の方との仕事も神経がすりきれるくらい気を使うそうですね。

周りは知らない外国人、家族もいない場合日本の息抜きの仕方が海外ではできないため、軽いホームシックにも陥ってしまう場合があるようです。

デメリット(プライベート)

『食べ物が合わない、気候が厳しい、独特の匂い、町の雰囲気等の衣食住に慣れるまでにかなりの時間がかかります。旅行と違うので新鮮な感覚もすぐ薄れてしまいます。
現地での金銭感覚が異なる場合があり、日本から赴任、または帰任時に慣れる必要があります。日本で海外と同じ感覚で払っていて2倍、3倍の額だったなんてこともあります。そして家族で来ている場合は、日本人学校や通学路、スーパーなどに困る事があります。
言葉も通じない違う文化に自分だけならまだしも家族にもなれてもらうのはものすごく大変です。ちょっとしたことで一大事になるため、仕事と家庭の両立が一番大変だと言えます。

また現地で友人(日本人、外国人問わず)を作らないと、ふさぎ込んでしまうことがあります。日本ではそれほど深刻には感じられないが、海外は感じることが多いです。今まで当たり前にいた気兼ねなく話せる友人がいなくなることは精神面にかなりの影響を与えます。』

公私共にデメリットをまとめると下記のようになります。

・異国の人と仕事をするため、思いがけないトラブルやかなりのストレスがかかる
・ホームシックに陥るほどのプレッシャーが公私共に多くの気分転換が必要になる
・異国の衣食住に慣れるまで時間を要する
・帰任後の金銭感覚がおかしくなる
・家族がいた場合、仕事だけでなく家族の現地対応を求められる
・環境が変わるので友人が居なくなるので強いメンタルとポジティブな思考が求められる

プライベートでは主に精神面のデメリットが多く伺えたように感じます。
海外赴任は新たな人生のスタートいっても過言じゃないでしょう。
今までいた知人は居なくなり、言葉が通じない異国の地に慣れるまでのストレスにどう対処していくかというところが重要になってくるようです。
通訳がいても言葉によるコミュニケーションが難しい、単身生活だから孤軍奮闘だ、文化の違いに慣れないまま時間が経過したという方や、治安の悪い地域で身に危険を感じたことがあるという方も少なくありません。

2-1:海外勤務している人に聞いた。これはやっていた方が良い準備

海外転勤の場合、輸送費がかかってしまうため、必要最低限の物しか引っ越し荷物として持ち込むことができないという制約があります。日本の財産や重要書類は貸金庫などに預けます。長期滞在が決定している場合、持ち家は期限付き賃貸として貸し出す手続きを取りましょう。ビザなどの渡航に関する書類はすべて揃えます。

また、日本へ帰還した時に再度利用できる物に関してはトランクルームに預けることも一案です。勤務先の治安情報や輸入食材を揃えている店が近くにあるかどうか、現地の日本大使館の場所のチェックは必ず行います。加えて日本の情報を知ることができる短波ラジオやインターネット環境を整えること、CDラジカセなども携行できるよう準備を整えましょう。

2-2:最低限の言語学習

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日本人街に住むことになった、自社の日本人社員でコミュニティを形成するエリアで暮らせるというメリットはあっても、やはり現地人との交流は避けては通れません。TOEICのスコアが高く英語に関するスキルは認められても、アジア圏内に転勤が決まれば英語以外のコミュニケーションが求められる場合があります。

食べ物(とくに中東など)やお酒にも国々違った習慣、タブー(宗教、歴史)がある為、知らずに破ってしまってトラブルになることがあります。社内での公用語が英語だとしても、現地の言葉での挨拶や簡単な自己紹介、数や単位を表す単語は事前に覚えておきましょう。

ベトナムは共産党の独裁の為、風俗が禁止されていることや、アメリカとのベトナム戦争のことがらには非常に敏感で、また男尊女卑の文化や、タバコの吸い方、などもトラブルのもとになるので、注意が必要のようです。

2-3:最低限の現地情報を取得(文化・通貨)

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海外赴任の可能性がある場合は、できる限りその土地の文化や通貨に関する情報を取得しましょう。現地通貨は日本円換算ができるよう常に心掛け、価値観がマヒしないように戒めること、文化を知り自分の振る舞いが忌み嫌われないようにすることも事前に覚えておく必要があります。

特に文化の違いを知ることは、その土地に暮らす上でとても大切なことです。現地の社員やその土地に住む人と二人三脚で数年間暮らすので、「郷に入っては郷に従え」の精神を持ちましょう。

海外駐在の際に便利なもの

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海外駐在に持っていくと重宝するものを聞いてみました。

『アイパッドやアイフォンなどのタブレットやスマホ(Wi-FI使用)は非常に便利です。カフェなどでも使えたり、アプリなどで外国語に対応しているものもあるので、持って行って損はないです。また、駐在員としていく場合、JALカードやANAのカードのクレジットカード(ゴールド)は必須となるので用意しましょう。マイルが溜まる事や、ラウンジが利用できる。後に家族も海外に呼び寄せる場合は、駐在員プランや特典などがあり、便利です。(無料で家から荷物を空港まで届けてくれたりなどできる)

また、食料はとくに調味料や、そば、うどんなどを持ち込むといいです。日本食が恋しくなることもありますし、調味料はなかなか手に入らないからです。』

やはりアイパッドやアイフォンなどのタブレットやスマホは持っていると非常に便利のようです。海外旅行と違ってお金を現地通貨に換金していては手間がかかりますのでクレジットカードは必須となりますね。

調味料を持っていくと非常に重宝するそうです。日本の味のアクセントが恋しくなった時や現地の味に抵抗がある場合に助けになってくれます。

3:まとめ

海外勤務は思った以上に大変な部分があります。言語や通貨のほか、日本の留守宅のことなども含めて視野に入れていく必要があります。実際に自分自身が海外勤務の辞令を受けた時には、あらゆる情報に振り回されることなく先輩やその家族、上司に話を聞くことも大切です。

最後にもし海外勤務の機会があった場合にどうしたらいいのか尋ねてみました。

『海外駐在は派遣される国によって大きく異なるものの、異文化の中で仕事をすることは非常に良い経験となります。
日本という国がどのように見られているか、または見えるかも知ることができるし、グローバル化という言葉をリアルに体験できる機会です。
一方で、衣食住が180度変わる為、うまく気分転換をしたり、友人を作ったり、状況を楽しんだりできないと、鬱になってしまう危険性も十分にあります。(何人も見てきました)

しかし、給料を貰いながら海外に行ける機会はそうそうないので、チャンスがあれば、是非ともおすすめします。』

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