半導体ファウンドリー(受託製造)世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家(C.C.ウェイ)董事長は3月6日、台湾総統府で頼清徳総統と記者会見を開き、3月3日に米国のドナルド・トランプ大統領と発表したアリゾナ州での半導体製造事業に関する1,000億ドルの追加投資について、詳細を説明した。

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セカくん: TSMCがアリゾナに1,000億ドルの追加投資!?めちゃくちゃ大規模っすね!でも、なんでそこまで米国に投資するんすか?
コネ姉さん: 最大の理由は「顧客の要求」よ。米国の半導体需要が高まっていて、現在の投資計画では追いつかないと判断したの。これは日本やドイツの投資とも同じ理由ね。
ボス: ふむ…だが、台湾国内では技術流出を懸念する声もあるんじゃないのか?特に最先端の半導体技術は国家戦略にも関わるはずだが。
コネ姉さん: そうね。でも、魏董事長は「最先端技術の研究開発は引き続き台湾で行う」と明言しているわ。米国の研究開発センターは、あくまで製品改良がメインになるのよ。
セカくん: ってことは、米国の研究拠点は最先端というより、実用化や量産のための施設ってことっすね?
コネ姉さん: その通り!台湾では2ナノ以下の技術革新を進め、米国では既存技術の改良を行う形で住み分ける戦略ね。
ボス: ふむ…でも、1,000億ドルって相当な額だぞ?TSMCはどうやって資金を確保するつもりなんだ?
コネ姉さん: そこが課題ね。台湾の「工商時報」によると、トランプ大統領の任期中に投資を終えると、年間250億ドルの支出が必要で、TSMCの設備投資の過半を占めることになるわ。
セカくん: そんなに大きな負担をかけてまで、TSMCは米国市場を優先するんすね。ちなみに、TSMCの売上ってどの地域が多いんすか?
コネ姉さん: 2024年第4四半期の純収益の割合は、北米70%、中国大陸11%、アジア大洋州10%、日本5%、欧州・中東・アフリカが計4%よ。
ボス: ふむ…やはり北米市場の依存度が圧倒的に高いんだな。となると、米国に投資するのも当然かもしれん。
セカくん: でも、日本にも投資してほしいっすね!日本の半導体産業も復活のチャンスあるんじゃ?
コネ姉さん: もちろん!TSMCは日本にも熊本工場を建設していて、2025年には量産開始予定よ。日本の素材・製造技術と組み合わせれば、強い競争力を持てるわね。
ボス: ふむ…TSMCの戦略は、半導体の地政学的リスクを分散する動きとも言えるな。これは日本企業もよく考えるべきポイントだな。