海外でランドセルブームを火付役は”あの人”だった!

❝カワイイは世界を超える❞今、日本のランドセルがこの現象を世界中で起こしています。
ランドセルと聞くと私たち日本人が思い浮かべるのは
“小学生が使うもの”
ではないでしょうか。ましてや、日本では大人が使っているのを見る機会はほとんどないと思います。
ですが世界に目を向けてみるとどうでしょうか。
小学生ぐらいの世代の子供たちはもちろんのこと、何とファッションに敏感な大人の女性を始め男性もランドセルを使用しているのです。
おしゃれアイテムとして上手く溶け込んでおり、かなりファッショナブルな印象を受けます。
今回は「なぜ世界でランドセルがおしゃれアイテムになったのか」をランドセルが流行った事例を参考に読み解いていくとともに、ランドセル以外にも今世界でブームを起こしている製品についてご紹介していきます。
ランドセルがブームのきっかけは数枚の写真から
出典: www.hdpaperwall.comZooey Deschanel(ズーイー・デシャネル)
1980年生まれ(現在36歳)
ハリウッド女優並びに歌手として活躍中のヤングセレブ。大人ガーリーなファッションが話題を呼び、アメリカを始め世界の国々で20〜30代女性のファッションリーダーとしてその行動に注目が集まる。
日本のランドセルがここまで流行した背景にはあるハリウッド女優の影響があります。
その女優さんはZooey Deschanel(ズーイー・デシャネル)さんです。
私も好きな女優さんで個人的に彼女の出演作では500日のサマーという映画がオススメです。
そして2014年に彼女は自宅前にて数枚の写真をパパラッチに撮影されます。それは【ベージュ系のトレンチコートに真っ赤なランドセルを背負って出かける姿】でした。
出展:http://ciatr.jp/topics/54221
それはなんともCUTE(カワイイ)な姿でした。この魅力を醸し出せたのは大人ガーリーなファションが似合うズーイーだからかもしれませんね。
この写真がまたたく間にハリウッドセレブや流行に敏感な20〜30代の若者の間にて話題となり、ランドセルは一躍【ファッションアイテム】として認知されました。その影響はアメリカだけではなく、ロンドン、パリといったヨーロッパの各国、ロシアなどにも及びました。
実はズーイーがランドセルを使用する前から、パリではランドセルのファッションショーが開催されていました。
ブームが起こってからは、このショーもこれまで以上に国内外のセレブやメディアから注目を浴びるようになりました。
現在ではランドセルを背負った人を「ランドセラー」と呼ぶようになるなど、ブームは拡大し続ける一方です。
ランドセルの機能もカワイイの要素
出典:http://www.herz-bag.jp/webshop/products/detail537.html
ランドセルがおしゃれアイテムになったのは単にその見た目だけではありませんでした。
以下に、海外の人達が持つランドセルに対する魅力をWebサイト上のコメントからまとめました。
●ランドセル独特の四角い形
●6年間使用しても壊れない丈夫さ
●小さい女の子でもしっかりと持てる軽量感
●A4用紙が問題なく収納でき、iPodが左右のポケットに入るサイズ感
●赤や黒を始めとした原色からパステルカラーまでの豊富なカラーバリエーション
●リーズナブルな価格のモノから10万円を超える高級品まで幅広い価格帯
などです。
私たち日本人からすると、これらは当たり前のクオリティーかもしれません。ですが、「私たち日本人の当たり前」が海外でも当たり前かというとそうではないのです。
カラーや形だけではなく、機能や耐久性といったMade in Japanクオリティーを海外セレブや若者たちは【カワイイ】と感じてくれているのです。
ランドセルがCUTEなら、KENDAMA(けん玉)はCOOLだ!
出典:http://spotlight-media.jp/article/51856620618310843
ここでもう一つ紹介したい製品があります。ランドセル同様、今も昔も子どもに使われている日本のおもちゃ「けん玉」です。
けん玉は今も昔も小学生のおもちゃの代名詞でもあり、現代はスケルトンけん玉が登場するなど年々進化しています。
今けん玉が世界中でSo COOLと叫ばれています。ダンスのフリースタイルのように音楽に合わせてけん玉の技を競い合うことが流行しているのです。2015年にはけん玉発祥の地である広島県の廿日市にてけん玉ワールドカップが開催されました。
まとめ
ランドセルがおしゃれアイテムになったきっかけを紹介するとともに、人気の理由を海外ユーザーの声から読み解いていきました。ランドセル同様メインユーザーが子どもでありながら、今はCOOLアイテムとして世界で認知され始めたけん玉についても触れさせて頂きました。
これまで日本の子どもを中心に利用されていたランドセルやけん玉が、今は男女問わず海外の大人に注目を浴びています。この背景には見た目だけではなく、日本製品の機能性や耐久性といった高品質も受け入れられた事が大きな要因の1つとして感じます。特にランドセルはその面が色濃くでているように感じました。
けん玉の場合には、製品が持つシンプルな面やそのシンプルさからは計り知れない技への奥深さが海外の人々を魅了しているように感じます。
ここから言えることは、私たち日本人がなんとなく当たり前に使用している製品クオリティーが海外ユーザーにとっては当たり前ではないということ。そして私たち日本人のが持つ製品に対する固定概念の枠組みから一歩飛び出したところに思いがけない商機がごろごろ転がっているということです。
身近にある製品の使用方法や対象を今一度見直してみるだけでも、海外で爆発的なブームを起こす可能性は日本国内のどんな商品にも存在するのではないでしょうか。