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【関税撤廃】EPA(経済連携協定)を活用する4ステップ

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EPA(経済連携協定)は、締結した国同士で関税の撤廃、削減を行うを含んだ協定です。EPAは内容が幅広く、投資ルールの整備や知的財産保護の強化なども含まれており、相手国と協力しながら、輸出入の他にも経済の活性化などを目指しています。

EPAで関税を免除するには「現地で生産された」という事が必要で、証明するための「特定原産地証明書」という書類を準備します。日本の場合は、商工会議所に申請と発行を依頼します。

EPA(経済連携協定)を活用する4ステップ

ステップ1.EPAの仕組みを理解しよう

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出典:経済産業省

EPAの魅力は“関税の撤廃・削減”です。

基本的にWTO(世界貿易機関)に加盟している国には「MFN税率」が一律で定められています。

EPAを結んだ国とは品目により、関税が撤廃もしくは削減されるので、他の国から輸入するより安価になります。

関税の上乗せが不要な分、国内で販売する際の、原価も安くなります。

例えば日本から材料を輸出して、メキシコで生産と販売を行う大手飲料メーカーは

EPAによって10~15%の税率が0%になりEPAを使用しない場合と比べて、関税削減の結果が約1500万円という試算になりました。

また、チリに原料を輸出して、現地で生産販売する調味料メーカーも、税率が6.5%から0%になったため、輸入1回分で約26,000米ドルの削減となりました。

このように関税撤廃・削減することで大きな恩恵を受けることができるのです。

ステップ2.関税の条件は「国内品のみ」である

ステップ1のように、関税がかからないだけで、利益が出るケースもあります。ただし、EPAは輸出国の原産品である事が必要です。

日本とタイの協定での場合では、当該締約国の領域で得られ、生産される「完全生産品」、原材料と生産が国内で行われる産品。さらに、材料は原産ではないが、国内で生産されており、品目別に定める実質的変更基準を満たすもの、などとなっています。

ステップ3.EPAに該当するかどうか

EPAを使用するための調べ方です。

まず、取引する国同士で関税が発生するかどうかを調べます。

品目のHSコード(輸出入用の商品分類コード)を調べましょう。相手国によってHSコードが違う場合もあるので、相手国に確認すると間違いはないかもしれません。

そのHSコードを使用して関税率を調べます。
EPAの使用や税率については、相手国に聞くことが確実ですが、税関や通関業者に聞いても教えてもらえる可能性が高いです。

サイトでも確認ができるようです。

引用元:外務省HP  
経済連携協定(EPA)/自由貿易協定(FTA)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/fta/index.html

引用元:税関HP
各 EPA における毎年の EPA 税率
撤廃・削減途中の品目については、EPA 税率は年々変わる場合があります。
http://www.customs.go.jp/kyotsu/kokusai/gaiyou/chui.htm

ステップ4.関税だけではない、ビジネス環境にも寄与できる

関税だけではなく海外に進出する場合のビジネス環境にも利用できます。

日・メキシコEPAビジネス環境整備委員会」を例にします。

これによって、メキシコの治安の改善や、知的財産権を守るための、知的財産省との定期的な協議も実現した他、通関手続の円滑化や、旅行者用の税関申告カードに日本語が用意されるなど、幅広い分野で環境を整える事ができました。

まとめ

EPAは投資、経済協力や人の移動など幅広い利用が可能です。EPAを利用する事によって、輸出入や海外進出などの国際間のビジネスもスムーズになるので、是非利用したいものです。日々変わっていくため、利用前に綿密な調査をお勧めします。

また、「日・アセアンEPA」と、アセアン諸国それぞれ、各国ごとに締結しているEPAは別になります。FTAなどと同じく、利用する前にどの協定が一番企業のニーズに合っているか、違いなども確認すると確実だと考えられます。

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 - 海外輸出と貿易, 貿易実務 

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